バレてない……はず、だよな?
同居生活、2日目の朝。
昨夜“美女モード”を目撃した俺は、
動揺を隠しながら優と顔を合わせることに。
夢か、現実か。
女の気配に揺さぶられる俺の理性は……もう限界!?
翌朝。
「……おはよう」
キッチンに立つ相馬優は、いつも通りのクールフェイス。
カップにコーヒーを注いで、平然と口をつけている。
(……いや、待て。昨夜のあれは何だ?)
長い髪。
白い肌。
キャミソールからのぞく鎖骨。
ぜんぶ夢?
見間違い?
……いやいや、あれは現実だっただろ!?
俺はコップを握りしめたまま、必死に動揺を隠す。
「な、なあ優。昨日さ……なんか声、聞こえたんだけど」
「……夢でも見てたんじゃないか?」
即答。目も合わせない。
クールな横顔は“完全にいつもの優”だ。
(……マジで夢だったのか?)
……けど。
髪の先に、ほんのり甘い香り。
まるでシャンプーを変えた後みたいな。
(……いや、これ絶対なんかあるだろ!!)
「洗濯機、俺の分終わったから次使えよ」
「了解」
俺が洗濯物を取り出そうとした瞬間――
「……ん?」
タオルに混じって、場違いな布。
白地にレースがついた……明らかに女物。
「おい、これ……」
「触るな」
低い声で一蹴された。
「ちょっ……これ誰のだよ! 女を部屋に連れ込んでんのか!?」
「……黙ってろ」
(ちょ、ちょっと待て……これ、絶対そうだろ!?)
俺の頭の中で、昨夜の光景がフラッシュバックする。
美女モードの優……。
(……いやいや、考えすぎだ。考えすぎ……!)
昼。
掃除をしようと、優の部屋の前で立ち止まる。
ドアノブに手をかけた瞬間――
「勝手に入るな」
背後から冷たい声。
振り返れば、無表情でこちらを見ている優。
「びっ……くりした……!」
心臓が跳ね上がる。
俺の疑惑はさらに深まっていく一方だ。
夕方。
リビングで一息ついていたとき。
優がソファに腰を下ろし、ふと髪を耳にかけた。
その仕草が……あまりにも自然で、女性的で。
目が離せなくなった。
一瞬、優の横顔が“女”にしか見えなかった。
「……どうかしたか?」
「い、いや……なんでも」
心臓がまた爆発しそうになる。
俺は慌てて目を逸らした。
夜。
「……俺、気のせいだと思ってるけど」
思わずつぶやいた俺に、優がチラリと視線を向ける。
「そう思うなら、それでいい」
一瞬だけ。
唇の端が、かすかに笑った。
(……今の笑顔、女の顔だった……よな?)
――俺の疑惑は深まる一方で、理性はますます追い込まれていく。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
勘違い、すれ違い。
そして優の仕草に、ますます深まる疑惑。
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次回――もっと踏み込んだ生活の中で、
俺と優の距離が近づいていく……!?
どうぞお楽しみに。




