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第98話

レオン達がタイラントスネークと戦っている頃

助けられた冒険者パーティは王国騎士団のところまで到着した。

冒険者達は王国騎士団の姿を見た途端、安心したのか、その場に座り込む。

2人の騎士が冒険者達に声をかける。


「君達は?森の方から来たようだが」


王国騎士団の団員に話しかけられ、冒険者達は息を整え、状況を説明する。


「オレはこのパーティ烈火のリーダー ロットと言います。実は…」


ウェストラディアで依頼を受け、ハーブフォレストでの魔物の調査を行っていたがタイラントスネークと遭遇し、シルヴァスタ村に被害が出ないよう、こちらの方に逃げてきたこと、そして森を抜けた所で自由の風に助けられたことを伝えた。


「タイラントスネークだと?それは間違いないのか?」


「額にルビーのようなクリスタルがあったので間違いないかと」


「わかった。君達はここで待機していてくれ。走りっぱなしで疲れただろう。誰か、この者たちに水を与えてやってくれ」


他の団員に告げ、隊長であるサイラスのところへ報告しに行った。


水を貰い、それを一気に飲み干す冒険者達

「生き返ったー」

「ずっと走りっぱなしだったものね。」

「身体中べとべとね。」

「とりあえず汗は拭いておこう。」

騎士団にお願い、布を濡らして貰って、顔や体を拭き始めたのだった。



冒険者達の話を聞いたサイラスはウェストラディアに引き返すかどうかの決断に迫られていた。

「まさか厄災と言われているタイラントスネークがいたとはな。彼らが強いと言っても3人だけでは」


「隊長」

王国騎士団の団員が駆け寄ってくる。


「どうした?」


「森の手前の平原で爆発が」


「何?」


「仕方がない。彼らには悪いが、ウェストラディアに引き返すぞ!」


「サイラス、マリー先生達なら大丈夫だよ。」

ミレーナが馬車から降り、サイラスに声をかける。


「ミレーナ様、ですがタイラントスネークは」


「先生達が戻ってくるまで、もう少し待って」


「ですが、我々はミレーナ様の安全を最優先しなければならないのです。」


「だったら、私がマリー先生達のところへ行く。」


「何をおっしゃっているのですか!?ミレーナ様!」


「じゃあ、行かないから、マリー先生達の帰りを待って」


「わかりました。ですが危険だと判断すれば、すぐにウェストラディアに引き返します。よろしいですね?」


「うん。でも大丈夫だよ。マリー先生達なら」


ミレーナの言うようにレオン達はタイラントスネークを倒したのだった。



「さて戻りましょうか」

ティアがそう言い、ミレーナ達の元へと歩き始める。

そして今後についての相談をしていた。


「ねぇどうするの?」


「そういえばオレ達、ミレーナちゃんから依頼受けてたよね?」


「そうね。こうなったら、私達は『ミレーナちゃんの依頼を受けて討伐した』ことを強調して逃げ切りましょうか?」


「そうしよう。ミレーナちゃんには悪いけど」


「そうだね。ミレーナちゃんには悪いけど」


「でも倒し方を聞かれたらどうする?」


「それよね」


「なぁ、魔物を討伐したくらいで何を悩んでるんだよ?」


「シルフ、わかってないわね。タイラントスネークって過去に町や村を滅ぼしたくらい強い魔物で、多くの犠牲者を出したの。」


「それをオレ達が3人で倒しちゃったから大変なんだよ。」


「戻ったら、根掘り葉掘り聞かれるよね?間違いなく」


「そんなのアルカナ流奥義と精霊剣奥義とマリーの魔法で倒したって言えば」


「言えるわけないでしょ?教えてなかったわね。アルカナ流奥義も精霊も一部の人しか知らないんだから、どうやって説明しろと?」


「あぁ精霊のことは秘密にしてたんだったな。じゃあマリーの魔法ってことに」


「そんなこと言ったら、ミレーナちゃんにその魔法教えてって言われるんだけど!!」


「なんかゴメン」

マリーの気迫にシルフは謝る。


「謝らなくていいから、シルフ、あなたも言い訳考えて」


言い訳を考えながら、レオン達はミレーナの元へと帰還したのだった。






「ただいま、ミレーナちゃん」


「おかえりなさい。マリー先生」

マリーとミレーナが抱きしめ合う。


「3人とも無事で何より、ところでタイラントスネークは?」


「倒しました。けど、あまりに大きいのでそのまま放置してます。」


「倒したのか!?あれを3人で!?」


「ええ、タイラントスネークの攻撃をくらいそうになった時は死ぬかと思いましたけど」


「もし当たってたら死んでましたね。私達」


タイラントスネークを倒した3人に驚いているサイラス


「だから大丈夫って言ったでしょ?」


「ですがミレーナ様、タイラントスネークは過去に村や町を滅ぼし、何百人もの犠牲者を出し、王国騎士団と冒険者合わせて1000人がかりで倒したと記録されているんのですよ。そしてその戦いで半数は死亡したと。それを3人で倒したなど、前代未聞です。」


「でも3人はドラゴンスレイヤーって呼ばれてるんだよ。その3人が協力したら、倒せない魔物なんていないと思うんだけどなぁ」


「そうそう、ミレーナちゃんの言うとおり、あたし達3人は最強、無敵」

サイラスに向けてピースサインを送っていた。


「マリー、調子に乗らないで」

ティアの目には余計なことは言うなと言っていた。


「とりあえず、ウェストラディア、シルヴァスタ、王都に討伐報告と応援をお願いしよう。」

サイラスは部下3人に命令し、馬を走らせるのだった。


「君達も疲れただろう。今日はこの辺で早めに休むことにしよう。しっかり休んでくれ。」


「ありがとうございます。」


野営のための準備を始め、夕食を食べ始めるレオン達

そこに先程助けた冒険者達が声をかけてきた。


「自由の風のみなさん、オレ達は冒険者パーティ烈火と言います。タイラントスネークから助けていただきありがとうございました。」

パーティの全員がレオン達にお礼を述べる。


「いえいえ」


「あなた達はオレ達の命の恩人だ。もしオレ達に出来ることがあったら、なんでも言ってください。」


「じゃあ、その時はお願いしますね。」


「はい、この御恩は必ずお返しします。」

そう言い、彼らは戻っていった。


「さて、夕食も食べ終わったことだし、今日は早く休みましょう。」


「そうだね」


「魔力の使いすぎで疲れたよ。」


マリーとレオンが先に寝てしまい、自分も寝ようとしているところ、シルフが話しかけてきた。

「おーい、ティア」


「シルフ、あなたさっきからどこにいたの?探してもいないし」


「悪い、悪い。ちょっと用事がね」


「用事?まぁいいわ、じゃあ指輪に戻って」


「少しの間、このままで頼むよ。」


「はい?」


「今から理由を説明するから」


ティアはシルフの話を聞く。

そして夜は更けていったのだった。

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