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第8話

「じゃあ宿に戻りましょうか」


「やはり今日も相部屋なんですね」


「レオンくん、今日は私と一緒に寝ようね」

レオンに抱きつくマリー


「マリー、レオンくん嫌がってるじゃない」


「それをティアが言う?」

レオンに抱きついたマリーはあっという間に眠りにつくのだった。


「おやすみなさい、ティアさん、マリーさん」


「おやすみ」


そして夜が明ける。

「もう朝か」


レオンが左を向くと規則正しい寝息を立てて寝ているマリーがいた。

そして右を向いたレオンの前にティアの顔があった。


「ティ、ティアさん!?えっ?なんで?」


「レオンくん、おはよう。」


目が覚めたマリー


「いや〜、レオンくんの抱き心地よくて、朝まで快適に寝れたよ」


「マリーさん、ティアさんが」


「ん?ティアがどうした……」

そこにはレオンに抱きつくティアの姿が


「あと20時間」


「レオンくん、ティア叩き起こすね」

とびっきりの笑顔をするマリー


「あっ、はい」

その笑顔に恐怖を覚えるレオンだった。


ティアを起こし、3人は朝食を食べ始めた。

「マリー、もう少し優しく起こしてくれない?」


「レオンくん、これ食べ終わったら、ギルドカード受け取りに行こうか」


「ねぇ」


「そうですね」


「ちょっと」


「剣を受け取る午後まで時間余るから、その間にこの街の案内してあげる」


「ありがとうございます。マリーさん」


テーブルを叩くティア

「ねぇ、なぜ2人は私のこと無視するの?」


「あのね、ティア」


「何?」


「レオンくんからティアを引き剥がすのに、どれだけ体力使ったと思ってるの?」


「だって」


「だってじゃないでしょ?レオンくんかなり痛がってたでしょうが」


「うっ、レオンくんごめんなさい」


「ティアさん大丈夫ですから」


「レオンくんは甘すぎる。ティアはね、起こさなかった夜まで寝てるからね」


「うっ」


「レオンくん、たまにはビシッと言わないとダメだよ」


「でも起きてる時のティアさんはクールでカッコよくて、頼りになりますし」


「レオンくん、確かにティアはしっかりしてるけど、クールキャラ気取ってるだけだから」


「えっ!?」


「むしろ、心を許した人にはとことん甘えるタイプ」


「えっ!?」


「あと、可愛いものには目がない」


「えっ!?」


「マリーごめんなさい。お願いだからもうやめて」

ティアが赤面する


「あとティアは動物好きでさ。孤児院で飼ってるラッキーっていう犬をティアは朝から晩まで可愛がってたんだよね。ラッキーもティアに凄く懐いててさ」


「へぇー」


「それなのになぜか夜だけティアから……………………」


「マリーさん?」

無言になったマリーにレオンは話しかける。


マリーは気付いてしまった。

あれだけ懐いていたのに夜だけティアを避けるラッキー

その答えがようやくわかった。


「あれだけ懐くラッキーが夜だけティアから逃げてたからずっと疑問だったんだよね。その理由がようやくわかった。ティア、ラッキーをレオンくんみたいに抱き枕にしたんでしょ?」


「えっ?うそ、でも夜になると私を避けるようになったのは確かに一緒に寝た時からだったし、もしかして私が原因?」


「絶対そうだよ。ティアに抱きつかれてたレオンくんの顔とラッキーな顔がなんか重なったし」


「ラッキーごめんねぇぇぇぇぇ、私のせいでぇぇぇぇ」

突然ティアが泣き出した。


泣き止まないティアを見ながら

「あのマリーさん、ティアさん大丈夫ですかね?」


「大丈夫、ただの自業自得だから」


「いいのかなぁ?」


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