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第80話

それぞれ話し合いが終わった3人はイーストラディアにあるマルニクス商会へとやってきていた。


「お久しぶりです。みなさん」


「アランさんお久しぶりです。」


「聞きましたよ。凄い活躍ぶりだとか」


「いえ、そんな」


「是非ともエメラルドドラゴンとアースドラゴンを買い取りさせていただきたいなと」


「鱗だけ3枚ずつ、私達が貰いますので後は買い取りでお願いします。」


「ありがとうございます。では買取額について、説明させていただきますね。まずはエメラルドドラゴンから、大金貨700枚、アースドラゴンの方は大金貨500枚でどうでしょうか?」


「…………」

「…………」

買い取り金額の高さに頭が真っ白になった2人


「あのティアさん?マリーさん?」


「えっ、あ、はい」


「どうでしょう?」


「私はそれで、マリーは?」


「えっ、あ、うん、あたしもそれで」


「取引成立ですね。君持ってきてくれ。」

アランの近くにいた従業員が金貨を取りに行き、戻ってきた。


「こちら大金貨700枚と500枚になります。」


「ありがとうございます。」


「ドラゴンはまだギルドの方ですか?」


「あっ、そうですね。流石にあの大きさだと運べませんので」


「それでは引き取りはうちの方で手配しますので、ティアさん達は鱗を貰っておいて下さい。」


「わかりました。」


「いやー、今回も素晴らしいお取引きをしていただきありがとうございました。」


「いえ、たまたまですから」


「ですが、これから大変なことになるかもしれませんね。」


「大変なことって?」


「みなさんはドラゴンを単独で討伐出来る力を持っています。当然、国としては、外へは逃したくはないでしょうから、爵位を与えられる可能性が一番高いでしょうな。」


「でも私達は冒険者で」


「えぇ、冒険者は自由に生きる者、だが国としては手元に置いておきたいと考えるでしょう。爵位とは違う何かという形で国から褒美が与えられるかもしれませんね。」


「……」


「あくまで可能性の話です。頭の片隅にでも置いておいて下さい。」


「はい」


レオン達はマルニクス商会を出て、ギルドに行き、エメラルドドラゴンとアースドラゴンの鱗を3枚ずつ取り、ギルドを後にした。













3人はイーストラディアの街を歩きながら話す。

「ねぇレオン、爵位を与えられたらどうする?」


「どうするって言われても。オレ、この国の出身じゃないからね」


「あーそうか」


「それに爵位なんて貰っても、知識なんてないし」


「それは私達も同じね。」


「よし、爵位とかの話になったらミレーナちゃんに頼んで無しにして貰おう」


「ミレーナちゃんには悪いけど」


「頼むしかないよね」


「ねぇマリー、このお金どうする?」


「孤児院に送る?」


「流石にこの金額送ったら、何か言われそうだし、使ってくれなさそうなのよね。」


「でも送らないっていうのもあれだし、少しだけ送って、あとは貯金しとく?」


「そうね」


ティアとマリーは銀行に預けに行って、孤児院に送金した。


「じゃあ明日から王都へ戻る準備始めるわよ。」


「ここにくる前は2人に任せっきりだったから、あたしがんばるからね」


「気にしなくていいよ、マリー」


「ミレーナちゃんに頼まれたら、私も断れないし」


「レオン、ティアありがとう。でもそれとこれは別だから」


「わかった」


「じゃあお願いするわね。」






























その頃

王都の冒険者ギルドでは

「先輩、私、受付嬢の仕事辞めようと思ってます。」


「あの男が原因?」


「…はい」


「ギルドマスターかアリシアさんに相談しようか?」


「いえ、先輩方にこれ以上、迷惑かけるわけにはいきません。」


「迷惑なんて」


「私が決めたことなので」


「でもこれからどうするの?」


「それは……….」


「引継ぎとかもあるし、次の就職先探すの手伝うわ。こう見えても私、顔広いからね。」


「先輩…ありがとうございます。」


「でも、もしあの男に何かされたら、すぐに言いなさいね」


「はい…ありがとうございます。」


なにやら不穏な空気が流れていたのだった。


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