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第74話

イーストラディアの冒険者ギルドの応接室では

ギルドマスターと『自由の風』の3人の話し合いが行われていた。


「今回の討伐協力に感謝する。ありがとう。あたしはイーストラディアのギルドマスター 『リーザ・ヴァレンタイン』さ。よろしくな。」

リーザはメガネをかけ、長い赤い髪をポニーテールにしている。


「よろしくお願いします。私はティア・スカーレットです。」

「あたしはマリー・イーグレットです。」

「オレはレオン・アステールです。」


「しかしアースドラゴンを単独討伐とは恐れ入る。あれの鱗は硬すぎて、複数のAランクパーティでじゃないとダメージすら通らないってのに」


「あはは」

精霊剣使ってました。なんて言えるわけない。


「しかもマリーはアレだろ?王族の魔法教師やってんだろ?」


「えぇまぁ」

そうか、ミレーナちゃん王族だし、あたしは王族の魔法の先生になるのか


「レオンもクリムゾンドラゴンの討伐したって聞くし、そのうちドラゴンスレイヤーの称号を授かるかもな。」







レオンがじ〜とリーザを見ていた。


「あっ、あーーーーーーーーー!!」


レオンが大きな声をリーザを指差した。


「レオン、急にどうしたの?」


「急に大きな声出さないでよ」

マリーは耳を塞ぐ。


「髪型違うし、メガネかけてたから気付かなかったけど、この人、昨日、オレに絡んで来た人」


「えっ」

ティアとマリーがリーザを見つめる


「なんだ?あたしの顔になにか付いてるのか?」


「「あー」」

2人が気付いたようだ。


「昨日、酔っ払って、愚痴溢してたお姉さん」


「その後、泣き崩れてた人」


「ん?……………………あーーーー」

リーザも気付いたようだった。















「えっと、その、昨日はご迷惑をおかけしました。」

リーザが頭を下げた。


レオン達は絡んで来た理由を聞いた。


「彼氏に「お前の喋り方キツすぎて無理」って振られてやけ酒してたの」

涙目になるリーザ


「そしたら、優しそうに話すレオンを見て、こんな人いいなって思ってたら、気付いた頃には声かけてて」


「それで左手薬指に指輪してるのに気付いて、ティアとマリーの方見たら、2人とも左手薬指に指輪してるの見えたから、そのショックで」

リーザの目から涙が溢れる


「最近は親に早く結婚しろ、早く孫の顔見せろって催促されてて」


リーザはとうとう泣き出してしまう。



これ以上、聞くのは心が痛くなってきた3人は

「なんていうか、その………」

「「「ごめんなさい」」」

謝った。


レオンはハンカチを渡し、リーザが泣き止むのを待った。


「リーザさんなら良い人見つかりますよ」

「そうですよ。美人さんですし」

「こういう一面もギャップ萌えというか」


3人はリーザのフォローの言葉を投げかけた。


「本当?」


「「「はい」」」


「ありがとう。」


リーザはとりあえず落ち着いた。

「それであんた達はどうしてこの街に?」


「ガストバレーに行こうと思いまして」


「あー、あそこか、最近はやけに風が強いって聞くからね。飛ばされて怪我人も出たって聞くし」


ねぇ、ウンディーネ、もしかして大精霊と関係ある?

ティアはウンディーネに問いかける


えぇおそらく、現地に行かないとなんとも言えませんが、風の大精霊ではないかと


「止めはしないけど、気をつけて行って来なよ?」


「はい、ありがとうございます。」


「あとエメラルドドラゴンとアースドラゴンの討伐報酬と素材なんだけど、もう少し待ってくれるかい?」


「えっ、別にかまいませんけど」


「助かるよ。滅多にお目にかかれないから、生態を調査させろってうるさくてね」


「なるほど、わかりました」


「ガストバレーから帰ってくる頃に終わらすように言っておくから」


「はい」


応接室から出てきた3人は案の定、冒険者達に囲まれてしまった。


「ティアさん、マリーさん凄いです。」

「なんかもう痺れました。」

「なんなんですか?あの空飛ぶ魔法?」

「エメラルドドラゴン倒した魔法ってサンダージャッジメントですよね?」

「ティアさんの剣技素晴らしいです。」

「どんな訓練したら、あんなに硬いアースドラゴンを真っ二つに切れるんですか?」

「おいおい何言ってんだ?」

「そうだぜ、レオンさんの方が凄いだろ?海を切り裂く程の衝撃波飛ばすなんて普通出来ねぇよ。」


なんとか冒険者ギルドを抜け出した3人は宿に戻る。

「なんか疲れたわ。」


「あたしも」


「一眠りする?」


「そうね」


「レオン、夕方に起こして」


「わかった」

レオンは部屋を出て行こうとする。


「レオンどこ行くの?」


「2人が寝ている間、なんか甘いものでも食べてこようって思って」

流石のレオンも港を守るためにアルカナ流奥義を使いすぎて疲れていた。


「何言ってるの?」


「レオンはここ」

ティアはベッドを叩く。


「結局こうなるのか」


レオンを抱き枕にし、3人は夕方まで眠りについた。














「よく寝たー」


「魔力回復完了っと」



そして3人は昨日、食べに来た来た店にやって来たのだが

「おー、アレは」


「『自由の風』の」


「おーい、兄ちゃん、姉ちゃん達、この街を救ってくれたお礼だ。今日はじゃんじゃん食って行ってくれ」

店主がレオン達に御馳走を振る舞う。


「えっ?あっ、ありがとうございます。」


「なに気にするな。」


「よーし、みんなで乾杯しようぜ」


「みんな行き渡ったか?」


「それじゃあ、エメラルドドラゴン、アースドラゴンの討伐を祝して、カンパーイ」

「「「「「「「「「「「「カンパーイ!!」」」」」」」」」」」」


大いに賑わったのだった。




















翌日

「飲み過ぎて頭痛い」


「あたしも」


「2人とも大丈夫?」



「なんでレオンは平気なの?」


「そうだよ。あたし達と同じくらい飲んでたじゃん?」


「なんでってリフレッシュの回復魔法使って寝たから」


「はい?」


「ならあたし達にも使ってよ」


「あっ、ゴメン、リフレッシュ」


「頭痛治ったわ」


「ちょっとレオン、そんな魔法あるなら教えてよ。」


「だってこっちに来てから使うことなかったし」


「じゃあ島では使ってたの?」


「姉さんに酒飲み対決して倒れた人達の介抱してたから。」


「レオンのお義姉さんって」


「もしかして、ザル?」


「うん…………」

どこか遠くを見るレオンに何も言えなくなった。


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