第73話
王都ミストレアでは、どこもかしこも大騒ぎになっていた。
「おい、『自由の風』の話聞いたか?」
「聞いたわ。ティアさんとマリーさんがドラゴン討伐したんでしょ?」
「なんでも上位種のエメラルドドラゴンとアースドラゴンだそうだ。」
「しかも単独撃破でしょ?」
「レオンさんだってクリムゾンドラゴン倒してるんだから、あのパーティ、ドラゴンスレイヤーの称号貰えるんじゃねぇの?」
「俺はあの2人が空を飛んで戦ったと聞いたぞ」
「わたしはフライの魔法を応用した新魔法をマリーさんが作ったって聞いたわ」
「マリーさんが最後に使った魔法、10人以上じゃないと不可能って言われてるサンダージャッジメントなんですって」
「なぁマリーさんってミレーナ様の魔法の先生なんだろ?」
「ミレーナ様が慕う理由もわかるわ。わたしだって教えて欲しいもの」
お城では
国王と宰相が話し合っていた。
「陛下、イーストラディアにエメラルドドラゴンとアースドラゴンが襲来したようです」
「それで被害の方は?」
「被害はないとのこと。冒険者パーティ『自由の風』により討伐されたとの報告が上がっています。」
「そうか、あの3人であれば討伐も可能か」
「いえ、今回はエメラルドドラゴンをマリー・イーグレットが、アースドラゴンをティア・スカーレットが単独討伐したとのことです。」
「単独討伐だと?」
「はい。なんでもマリー・イーグレットの魔法により、空を飛びながらの空中戦を行ったとのこと」
「彼らの功績を考えれば何か褒賞を出さねばならないが、宰相どう思う?」
「そうですね。彼らの功績から考えるなら爵位を与えるのが妥当かと思いますが、彼らは冒険者です。いついなくなってもおかしくはありません。」
「彼らを失うのは惜しい。国としてかなりの損失なることは間違いない。どうにかこの国に引き止める手はないか?」
宰相は考え発言する。
「ではこのような案はどうでしょう?彼らに屋敷を与え、この王都に住まわせるのです。冒険者ですから、どこかに旅に出ることはあるでしょう、しかし帰る場所があるなら、彼らは帰ってくるのではないでしょうか?」
「爵位を与えるよりはこちらの方がいいか」
「そうですね。あと彼らはミレーナ様のお願いには弱いそうですよ。」
「なるほど、ではミレーナにも協力してもらうとするか」




