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第69話

レオン達『自由の風』はイーストラディア行きの馬車に乗りこみ、ゆっくりとした時間を過ごしていた。


馬車の護衛任務は別の冒険者パーティが受けており、非常事態にでもならない限り、レオン達は客として扱われる。


「ねぇレオン、前に魔法教えてくれるって言ってたよね?」


「そういえば言ったような」


「とりあえず、リザレクション、オールバインド、クロスバインド教えてよ」


「わかった。手を出して」

マリーはレオンと手を重ねる。


「リザレクションの魔力操作はこんな感じだけど、わかる?」


「ちょっと待って」


「マリー?」


「あと少し」


「よし、たぶん出来ると思う。」


「試しに使ってみて」


「いくよ。リザレクション」

レオンが回復する。


「おぉ、まさしくリザレクション」


「でもこれ、結構、魔力持ってかれるね」


「完全回復だからな。」


「オールバインドとクロスバインドは明日教えて、流石に連続はキツそう。」


「その方がいいね。オールバインドは全体拘束魔法だから、かなり魔力使うことになるから」



景色を眺めていると御者から声がかかった。


「みなさん、あそこで休憩しますね。」













レオン達は目的地のガストバレーについて話していた。

「ティア、ガストバレーってどんなところなの?」


「突風が吹き荒れる谷で前に進むにも困難って言われてるわね。」


「それで飛ばされないようにロープは必須だと言われたから用意したけど、場所によっては拘束魔法のチェーンステークを使った方が安全かなって思うんだけど、マリーどう思う?」


「そうだね。杭で打ち込むし、ロープと違って鎖だから、切れないけど、あまり使いすぎると魔力消費がね。」


「じゃあ出来る限り、ロープで行きましょう。」


「ふぁ〜」

マリーが欠伸をする。


「マリー眠い?」


「リザレクション使ったせいかな?、魔力疲れ」


「出発まで一眠りする?」


「うん。そうする。」

マリーはレオンの膝に頭を乗せ、眠ってしまった。


「マリーが寝るなんて珍しいんだけど、リザレクションってそんなに疲れるの?」


「最初のうちはね、慣れてくるとそんなことなくなるけど」


レオンは寝ているマリーの頭を撫でる。


「んー」


「なに?」


「マリーだけズルい」


「ズルいって何が?」


「膝枕、それと頭撫で撫で」


「はい?」

ティアがレオンの肩にもたれかかる


「撫で撫でを要求します。」


「仕方ないなぁ」

レオンはティアの要求を飲むのだった。


















「みなさん、そろそろ出発しましょうか?」

御者から声がかかる。


「マリー、もう出発だよ。」

レオンがマリーを起こす。


「ふぁ〜、よく寝た。」


「マリー、ぐっすり寝てたわね。」


「レオンの膝枕、最高」


「さて出発だし、馬車に乗ろうか?」


馬車に乗り込み、出発した。

途中、魔物が襲ってきたが護衛任務を請け負っていた冒険者パーティがあっさり倒した。



「みなさん、今日はあそこで野営します。」


それぞれ夕食を取り、護衛任務の冒険者以外は眠りについた。


「そろそろ私達も寝ましょうか?」


「じゃあレオン、抱き枕よろしく」


そうして2人はいつも通りにレオンを抱き枕にして眠った。




















「ん?」

レオンは何かの殺気を感じて目を覚ました。


「森の中かな?とりあえず確認してみるか」

「サーチ」

探索魔法を使い、周辺を確認すると森の中に人が10人いるのがわかった。


「マリー起きて」


「なに、レオン」


「森の中に野盗らしき人が10人隠れてるみたいなんだ」


「ティア起きて」


「なに?私まだ眠い」


「ティア、野盗かも知れないから起きて」


「わかった。」

ティアは目を擦りながら目を覚ます。


「護衛の冒険者パーティは?」


「まだ気付いてなさそうだね」


「どうするの?レオン」

ティアはまだ眠そうな声でレオンに尋ねる。


「護衛任務を受けたパーティがいるから、オレ達が倒すって訳にもいかないからな。」

レオンは何かを閃く。

「そうだマリー、オールバインドの魔法教えるから使ってみる?実戦の方が経験になるでしょ?」


「じゃあ」

マリーは手を出し、レオンが手を重ね、魔法のアドバイスをする。


「なるほど、こういうことね」


「じゃあまずは、サーチ」

マリーは森の中に隠れている人達の場所を確認する

「からの、オールバインド」



これから襲撃しようとしている野盗達は急に身動きが取れなくなり、騒ぎ始めた。


「なんだ?」


「体が動かねぇ」


「おい、何が起こってる?」


森の中から聞こえる騒がしい声に気付いたのか、護衛任務をしていた冒険者パーティが動き出す。


「敵襲か?陣を取れ、客と馬車を第一優先」

「了解だ」

「任せて」


「オレ達が森に突撃する」

「しっかりここを守ってくれ」

「わかったわ」


「なんだ?こいつら」

そこには動けず倒れている野盗達がいた。


「全員ひっ捕らえるぞ。」

あっという間に野盗10人を捕まえた冒険者パーティ



その頃、レオン達はというと

「ねぇ、レオン、これって対象が多ければ多い程、魔力持ってかれるよね?闇オークション会場の時、何人拘束したの?」


「100人くらい?あとベヒーモス」


「レオンの魔力量バカ高くない?」


「マリー、人は死にかけると魔力量が上がるんだよ」

死んだ目になるレオン


「なんかゴメン」 


「いいよ。気にしなくて」


「もう寝ましょう」

また抱き枕になるレオンだった。















翌日の朝

「『自由の風』のみなさん、昨日はありがとうございました。」


「なんのこと?」


「野盗達を拘束魔法で動けなくしてくれたじゃないですか?」


「あー、なんかマリーが夜中に拘束魔法の練習してたみたいよ。成功したって喜んでたけど、あれ魔物じゃなくて野盗だったのね」


「練習?」


「そう練習、たまたまマリーの魔法の対象になったのが魔物じゃなくて野盗だったというだけ。捕まえたのはあなた達の手柄だから、気にしなくていいわよ。それより護衛任せたわね。」


「レオン、マリー朝食にしましょう」

「わかった」









そうして出発前

「お前達、ただじゃすまさねぇからな!!」

野盗達がうるさかった。



「ちょっと黙らせてくるわね」

レオンとマリーにそう言い、野盗達の方へと歩いていく。

レオンとマリーはなんとなく野盗達の方が危険な気がしたのでティアについて行った。



「ねぇ、あなた達、死にたいの?」

ティアは野盗達に剣を向けた。


「女が何言ってやがる?」


「舐めた口を聞いてんじゃねぇぞ」


「ふーん、私達のこと知らないの?」


「てめーらなんか知るかよ?」



「私達、『自由の風』なのよね。それでもやるって言うなら、この場で処刑してあげるけど、どうしましょうか?」

首元に剣を突き立てる。


「ティア、流石に弱い者いじめだって」


「レオンは黙ってて」


「ティア、程々にしとこうね」



「自由の風だと?

「ティアだって……」

「レオンだと……」

「おい、ということはこっちの魔法使いは……」

「マリー・イーグレット……」


野盗達は震え出した。

それもそのはず、レオンはクリムゾンドラゴン、ベヒーモスを、ティアはジャイアントフォレストキングベアを単独で仕留めた強さを持つ冒険者、マリーに至っては王族を教え子に持つ魔法教師


「「「「「「「「「「すみませんでしたーーーーーーーーー、どうか命だけはーーーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」


「じゃあ、街に着くまで大人しくしてなさい。もし逃げようものなら、わかってるわよね?」

笑顔を野盗達に向ける。


「「「「「「「「「「わかりましたーーーーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」


「すげぇ」

「あの野盗たちが一瞬で黙った」


そうして、馬車はイーストラディアに向けて歩き出した。


途中で何度か魔物が襲ってきたが、護衛の冒険者パーティが難なく倒し

無事にイーストラディアに到着した。


野盗達はというとイーストラディアに着くなり「早く刑務所に連れて行ってくれ」と懇願していた。

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