第65話
そして翌日
「ティア起きて、ティア〜」
「レオン、まだ早いって」
「いやいや、もう朝だって」
「レオン、マリーもいないんだし二度寝しよう」
ティアはレオンに抱きつく。
「ティア、もしマリー帰ってきたら怒られるよ」
「マリーはミレーナちゃんのところでしょ?そんな早く帰ってこないって」
「ティアお姉ちゃん」
「ん?」
「ティアお姉ちゃん起きて」
「なんかミレーナちゃんの声がする」
ティアが目を擦りながら、起き上がる。
「おはよう、ティアお姉ちゃん」
「おはよう、ミレーナちゃん………ってなんでここに!?」
「おぉー、まさかティアがすんなり起きるとは」
「えっ、マリーどういうこと?」
「えっと、その」
「ティアお姉ちゃん、水の大精霊 ウンディーネ見せて」
「えっ、ウンディーネ!?えっ!?」
ティアはマリーを見る
「ティアごめん。その〜昨日寝る時に冒険の話して、その時にポロッと」
「ポロッとじゃないわよ。わかってるの?」
「だって仕方ないじゃん。ミレーナちゃんに見つめられたら断れないんだよ」
「ティアお姉ちゃん、ダメなの?」
目をうるうるさせてティアを見るミレーナちゃん
「うっ」
「ティアお姉ちゃん」
少し涙目になりつつあるミレーナ
「えっとミレーナちゃん、このことはね、絶対に誰にも喋っちゃダメだからね。私達だけの秘密よ。」
「うん。絶対秘密にする。」
「じゃあ、見せてあげるね。あとマリー、後で話があるから」
ティアがマリーを睨む
「はい」
「我が名はティア・スカーレット 契約の元、現れよ。ウンディーネ」
「ティアさん、何か?」
「ウンディーネごめんね。この子があなたを見たいって。国王の孫娘なのよ。このことは私達だけの秘密ってことにしてあるから。」
「そういうことですか」
「はじめまして。水の大精霊 ウンディーネです。あなたのお名前は?」
「私の名前はミレーナ・ミストレアです。」
「ミレーナさんですね。よろしくお願いしますね。」
「私こそよろしくお願いします。」
ミレーナとウンディーネは他愛もない話を楽しんでいた。
その頃、部屋の外では
「さて、マリー」
「ひぃー」
「説明してもらおうかしら」
「ご、ごめんなさーーーーーい」
マリーはティアに怒られていた。
「今、マリー先生の声が聞こえなかった?」
「気のせいだよ。ミレーナちゃん」
ミレーナはウンディーネと話を続けたのだった。
「ウンディーネさんお話してくれてありがとう。」
「いえいえ」
「ティアお姉ちゃん、ありがとう」
「いいわよ。気にしないで」
「マリー先生はどうして死んだ魚のような目をしているの?」
「ミレーナちゃん、そっとしておいて上げて」
レオンが同情するよう目をマリーに向けながら、ミレーナに声をかける。
「えっ、うん」
ミレーナはウンディーネに会うという目的は達したので、お城に帰ることになったのだが
「あの、マリー先生」
「なに?ミレーナちゃん」
「先生達はこれから大精霊さんを探しに行くの?」
「そうだね。旅の準備があるから、出発は1週間後かな?」
「…………」
「ミレーナちゃん?」
「マリー先生、出発までの間、もっと魔法を教えて下さい。」
「えーと」
マリーはティアとレオンを見る。
「いいんじゃない?ねぇレオン」
「だいたい必要な物はわかってるし、オレ達で用意出来る物は用意しとくから大丈夫」
「ありがとう。2人共」
「じゃあ、いいの?」
「あたしはいいけど、ちゃんと許可取ってからね?」
「うん」
ミレーナは笑顔になった。
「それじゃ、あたしミレーナちゃんと一緒にお城に行ってくるから」
「えぇ」
「行ってらっしゃい」
「行ってきます」
マリーはミレーナとお城に行き、ミレーナに魔法を教える許可を貰った。
出発までの毎日、午後から2時間教えることになり、給金の話になったが代わりにお城にある魔術書を読ませてもらうことで話がついた。




