表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/101

第58話

マリーの結界魔法により、『それ』からの攻撃を耐えていた。

「ティア、レオンまだ目が覚めない?」


「えぇ」


「あたしの魔力が切れる前に、攻撃止んでくれないかな?」





「ん!…ここは?」


「レオン、気付いたのね」


「ティア?、今の状況は?」


「マリーの結界魔法で耐えてるわ」


「やっと起きた?レオン」


「あぁ、それとオレの記憶が完全に戻ったみたいだ。」


「えっ!レオン、記憶戻ったの?ねぇ私達のこと、覚えてる?」

ティアは不安そうな顔でレオンを見る。



「安心しろ、ティア。遺跡でオレを見つけてくれてから、今この瞬間まで全て覚えてる。」



「レオン、良かった。」

ティアがレオンの胸に顔を埋める。


「ティア」

レオンがティアを抱きしめようとするが


「お二人さん?今の状況わかってるのかな?」

顔は笑顔だったが目は笑っていなかった。



「すみません」

「ごめん」

マリーに謝る2人だった。




「あたし、そろそろ限界なんだよね」

「あぁ任せろ」


マリーは結界を解いた。

レオンはエクシードを横に降り、全ての攻撃を弾き返す。




「マリー、はい」

魔力回復薬を渡す。



「ティア、サンキュー」

マリーはそれを一気に飲み干した。







「あなた、急に雰囲気が変わりましたね。何がありました?」


「あぁ、記憶が戻ったんだ。オレの本気を見せてやるから覚悟しとけ」




「行くぞ!」

レオンのその声に3人の指輪の効果が発生する

「これが絆の力」

「今なら上級魔法も楽に打てそう」





「全力でかかって来なさい。」





「行くよ、ライジングボルト」


「雷光蒼龍斬」


「アルカナ流 第3の奥義 『蒼流烈空刃』」


3人の連携攻撃により、『それ』は泉へと沈んだ。















「やったか?」


「あっ、レオン」


「それ、フラグだから」


そして、『それ』は泉の中から浮き上がった。


剣を構え直すレオンとティア、マリーはいつでも魔法を発動出来るよう警戒する。



「私にはもうあなた達と戦う意志はありません。」


「あなた達は見事に力を示してくれました。」


「いきなり試すような真似をしてしまい申し訳ありません」


「どうか剣を納め、私の話を聞いていただけますか?」

レオン達は顔を見合わせ、剣を納める。















「私は水の大精霊ウンディーネ」


「大精霊?」


「この世界に危機が迫っています。」


「危機が迫ってる?」


「あの〜、そもそも大精霊って言葉自体はじめて聞いたんですけど、世界の危機とかよくわからないので詳しく教えてください。」

マリーがウンディーネにお願いする。



「…そうですね、詳しくお話ししましょう」

そして、ウンディーネは語り出した。


「遥か昔、この世界に邪悪なる存在が現れました。

人々はそれを『イーヴル』と読んでいました。

それはこの世界を破壊し、この世界に生きる生命の大半が失われてしまいました。

神々は人々に力を与え、神と人が協力し合い、聖地アルカディアにて、ようやく『イーヴル』を倒すことが出来ました。

戦いにより神々は力を失い、この世界を守護することが出来なくなってしまいました。

神々はこの世界の安定と秩序のため、精霊となり、この世界を見守ることにしました。」


「ということはウンディーネさんは元は神様だったってこと?」


「そうですね。あと、さん付けはしなくて構いません。」


「神々と人々が協力して倒したって、それ『ラグナロク』の話じゃない?」


「『ラグナロク』?、あぁ、あの大戦は今ではそう言われてるのですね。」


「じゃあ、レオンが使うアルカナ流が生み出されたって言うのも本当なんだ」


「いえ、アルカナ流剣術と言うのは生み出されたのではなく、『イーヴル』を倒すため、神々が人に教えた神技なのです。」


「神技…」


「じゃあ、危機が迫ってるっていうのは?」


「数ヶ月前から、禍々しい何かを感じるのです。まるで、あのイーヴルのような」


「それって倒したんですよね?」


「えぇ」


「じゃあ何か、別の何か?」


「わかりません。しかし神でなくなった我々ではもう世界を守ることが出来ません。」


「じゃあ、どうしたら?」


「我々の変わりにこの世界を守ってください。」


「そんな急に世界を守ってって言われたって」


「そうだよ。」


「ですが、このままだと、またあの大戦のようにたくさんの命が失われてしまいます。」


「そう言われても」


「あたしたちにそんな力ないし」


「ティア、マリー」


ティアとマリーはレオンを見る。

「オレはやるよ。」


「わかってるの?」


「そうだよ。死んじゃうかもしれないんだよ」


「ありがとう。2人とも心配してくれて。でも放っておいたら、ティアとマリーに危険が及ぶかもしれない。それにオレは世界を守りたいんじゃない、大切な2人を守りたいんだ。」


「「レオン」」


ティアとマリーは見つめ合い、覚悟を決めた

「レオンだけに危険なことさせられない。」


「最後まで付き合う」


「ダメだ!オレひとり」

レオンの言葉を遮るティアとマリー


「それでも」


「あたし達は」


「「レオンと一緒にいるって決めたから」」


「……………ティア、マリーありがとう」




「みなさん、ありがとうございます。精霊となった私にこの世界を守ることは出来ませんが、あなた方に協力することは出来ます。」


「協力って?」


「そうですね〜」

ウンディーネは3人を見る。


「ティアさんにしましょうか。ティアさん、あなたのお名前を正式に言っていただけますか?」


「ティア・スカーレットだけど」


「ではティアさん、その指輪に付いている宝石を私の方に向けて下さい。」


「こうですか?」


「そしてこう言ってください『我が名はティア・スカーレット。水の大精霊 ウンディーネと今ここに契約を交わす』と」


「わかりました。」

ティアは深呼吸をする。



「我が名はティア・スカーレット。水の大精霊 ウンディーネと今ここに契約を交わす」


その言葉を発した瞬間はウンディーネは光になり、ティアの指輪にある宝石へと吸い込まれた。


「消えちゃった!?」

マリーが驚く


ティアさん聞こえますか?


「えっ、何?頭にウンディーネの声が」


あなたの頭の中に直接話しかけています。

『我が名はティア・スカーレット 契約の元、現れよ。ウンディーネ』

と言ってください。


「我が名はティア・スカーレット 契約の元、現れよ。ウンディーネ」


ティアがそう言うと、指輪からウンディーネが現れた。


「ウンディーネ?なんか小さくなってない?」


「この姿ですか?これはティアさんのマナ消費を抑えるためにこの姿になっているだけですよ」


「マナって?」


「あー、この時代ではマナではなく魔力と言うのでしたか」


「へぇ〜、昔は魔力のことをマナって言ってたんだ。そっちの方がカッコいい気がする。」


「ティアさん、精霊契約並びに、精霊召喚のやり方はわかりましたか?」


「えぇ」


「では、召喚後の私を使ってみましょうか?」


「使う?」


「このまま、精霊として戦うことも出来ますが、ティアさんが私を使うことでさらなる力が発揮出来ますよ。」


「それは一体?」


「試しにやってみましょう。ティアさん、剣を構えて、『水の大精霊 ウンディーネよ、我が剣に』と言ってみて下さい。」


「わかったわ」

ティアは剣を構え

「水の大精霊 ウンディーネよ、我が剣に」


ウンディーネは光になり、ティアの剣に吸い込まれた。


ではティアさん、その剣をあの木に向かって振ってみて下さい。


「こう?」

ティアが剣を振ると剣から水の刃が飛び出し、木を切り倒した。


「はぁ!?」


「ティア何したの?」


「私も意味がわからないんだけど」


ウンディーネが剣から出てきた

「これが精霊剣です。まぁ本来はエレメンタルセイバーを使うのが好ましいのですが、おそらくこの時代ではもうほぼ失われているでしょうから、仕方ありません」


「精霊剣?エレメンタルセイバー?」


「精霊剣は精霊を宿した剣のこと、そしてエレメンタルセイバーは精霊石を素材にして精霊剣専用に作られた剣のことです。」


「この力があれば、世界を守れるの?」


「いえ、ティアさんには少なくとも、風、土、火の大精霊と契約してもらう必要があります。」


「えっ!大精霊って他にもいるの?」


「はい、たくさん。上級精霊、中級精霊、下級精霊もいますが人には見えませんね。人に見えるのは大精霊だけです。」


「それでその大精霊がいる場所は?」


「いえ、私も詳しくはわかりません。ただこの大陸にいることは確かですね。おそらく眠っているのでしょう。近くに行けば私に気付いて、目覚めると思います。」


「じゃあ探すしかないか〜」


「では私はこれで、ティアさん、何かあれば頭の中で私に語りかけて下さいね。」


「わかったわ。」


カインに依頼されていた原因もわかり、それも解消された。


「なんかもういろいろありすぎて、あたし、頭の中ぐちゃぐちゃだよぉ」


「私も疲れたわ」


「……………」


「レオン?」


「うん、とりあえず宿に戻ろうか?そこで2人に話したいことがあるんだ。」

そういい、レオンは宿に戻るまで黙り込んでしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ