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第55話

『自由の風』の3人は馬車で移動することにし、王都の北門へと向かう。


「ノースラディア行きの馬車はこちらだよ」


「すみません、3人いいですか?」 


「いいぞ。乗りなって、あんたたち、『自由の風』の人達じゃないか?」


「はい、依頼でノースラディアまで行くことになりまして」


「あんたらがいるなら、安心だな」


「間違いねぇ」


「むしろ襲って来る魔物や野盗がいたら、逆に可哀想だな。」


「間違いねぇ」



時間になり、馬車は出発

魔物に襲われることも、野盗が出てくることもなく、無事にノースラディアに到着した。


「ありがとうございました。」

「いいってことよ。こっちもあんた達のおかげで安心して、ここまで来れたしな。」








街の広場までやってきた3人


「さて、どうします?」


「とりあえず、この街の冒険者ギルドにでも行ってみる?」


「そうね」








3人はノースラディアの冒険者ギルドにやって来た。


「大丈夫かな?」


「まぁ大丈夫じゃない?」


「ほら入るわよ」


依頼にでも行っているのか冒険者は1人もいなかった。


「とりあえず、受付で話を聞いてみましょう」


「いってらっしゃいませ。」


「すみません、王都のギルドマスター カインさんに頼まれ、やって来ました。冒険者パーティの『自由の風』です。」


「少々お待ちください。」





受付嬢は席を立ち、ここのギルドマスターを呼びに行ったのだろう。


「お待たせしました。こちらへどうぞ」

 


応接室に通される3人












「ようこそおいで下さいました。わたくし、ノースラディアのギルドマスターをやっています。ウィリアム・ホランドと申します。」


「『自由の風』のリーダー ティアです。」

「マリーです。」

「レオンです。」


「聞いておられるとは思いますが、ここ最近、不可解な現象が起きていまして」


「その現象というのは?」


「この街の北にローゼス山脈というのがありまして、そこの麓に静寂の泉と言われてる場所があるんですよ。最近、そこに立ち寄ろうとする者の前に霧が立ちこみ、全く周りが見えなくなるんです。」


「霧ですか?」


「はい、この街に流れている川の水はその泉から流れておりまして、健康被害の可能性も考え、水質調査など行いましたが、正常でして」


「では僕達はその原因を調べたらいいんですね。」


「はい。よろしくお願いいたします。あっ、今から出発するとなると暗くなってしまいますので、明日出発された方がよろしいかと」


「わかりました。では明日の朝出発します。」


「よろしくお願いいたします。」





3人は冒険者ギルドを後にした。


「ねぇ、ティア」


「マリーも思った?」


「あの筋肉ダルマに」


「あの脳筋に」


「「ウィリアムさんの爪の垢煎じて飲ましてやりたい」」



「ここまで言われるヴァルフレアさんは2人に一体何をしたの?」



気になった僕に、ティアとマリーが説明してくれた。

Eランク冒険者相手にSランク冒険者が本気で戦い、マリーの多重結界魔法を素手で破壊し、Sランクの魔物を相手にするような自身の最強技をこの2人に放った。

その後、2人は病院に運ばれ、2日間、目を覚まさなかったとのこと。

見舞いに来たヴァルフレアに手加減したつもりだ。と言われたと。


うん、擁護しようがない。



そして3人は夕食を食べ、宿に泊まった。


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