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第42話

「あー、やっぱりマリーお姉ちゃんだ」


「えっ?ミレーナちゃん?どうしてここに?」

ミレーナはマリーに駆け寄る。


「ミレーナ様、近付いてはなりません。そいつらは」


「アレックスお祖父様、昨日、私を助けてくれたのは、このお姉ちゃん達だよ」


「なんと!孫娘ミレーナを助けてくれた恩人はそなた達であったか」


「ミレーナちゃんが国王陛下の孫!?」

マリー達は目を見開く


「ねぇお姉ちゃん達はどうしてここにいるの?」


「それは」

言葉に詰まるマリー達


「ミレーナ様、その者達は罪人なのです」


「違うよ。お姉ちゃん達は正義の味方だよ。」

ミレーナは大臣の言葉を否定する


「だって私を守ってくれて、怪我を治してくれて、お菓子もくれて、そんな優しいお姉ちゃん達が悪い人なんかじゃないもん」


「マリーお姉ちゃん」

ミレーナはマリーに抱き付いた。


「ミレーナちゃん」


この光景を見ていた国王陛下は大臣に話しかける。

「大臣よ、ワシの孫娘は人を見る目だけは確かじゃ」


「過去にもミレーナ様によって解決した事件がありますからな」

宰相が一言入れる。


「国王陛下」

大臣はそれ以上のことは言わなくなった。


「判決を下す、この者達は無罪放免、孫娘の恩人じゃ、丁重に扱うよう伝えておけ」



尋問が終わり、無罪放免になったレオン達は、完全に疲れきっていた。

「助かったわ」


「一時はどうなることかと」


「ミレーナちゃんは私達の救世主だね」


「救世主って?」


「ピンチの時に現れるヒーローかな?」


「じゃあマリーお姉ちゃんは私の救世主だ」


「そうだね。」


マリーとミレーナは笑い合っていた。



遅れて、ターナ侯爵とアルフレッド、ギルドマスターのカインに頼まれた貴族達が複数、謁見の間に入ってきて、跪いた。

「国王陛下、急な謁見、申し訳ございません。彼ら『自由の風』は」

そう言いかけたところで国王が遮った。

「心配するでない。彼らは孫娘ミレーナの恩人じゃ」


「レオン殿、良かった。」


「アルフレッドさん、ありがとうございます」

アルフレッド達にこうなった経緯を説明した。

レオン達は自分達のために来てもらった貴族の方々に深々と頭を下げお礼を言った。

その貴族の中には誘拐されていた少女の関係者もいたらしく、レオン達『自由の風』の後ろ盾になってくれるそうだった。


こうして、レオン達が王都に来た目的は達せられた。


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