第38話
闇オークションは盛大に盛り上がっていた。
「さて、皆様、本日は特別な品をご用意しました。最近、王都で話題になっているドラゴンを倒した冒険者パーティ『自由の風』のマリー・イーグレットです。」
マリーの登場に一気に会場が沸き立つ。
「では、このマリー・イーグレットには特別に奴隷の首輪を付けて差し上げましょう」
「これを付けることであなたの思うままに出来ます。」
「さぁ皆様、奴隷に落ちる瞬間を得とご覧あれ」
スカティがマリーに奴隷を付けようとした時
上から2人の人物が飛び降りてきた。
「そこまでよ」
ティアがスカティに剣を突き立てる。
「遅いよ。ティア」
「ごめんねマリー」
会場にいる貴族達はおそらく何かの演出なのだろうとその光景を見ていた。
「貴様達、何者だ?どうやってこの場所を知った?この場所は幻影魔法で隠されていたはずだ。」
「マリーが教えてくれたんですよ。コレでね」
レオンがマリーの魔法道具を見せる。
「流石、名犬レオン」
「マリー、ここに置いて帰りますよ?」
「レオン、ごめん」
しかしスカティは動じなかった。
「お集まりの皆様、これより特別ショーをご覧に入れましょう。我々が用意したベヒーモスによる『自由の風』の最後をお楽しみ下さい。」
スカティが指を鳴らすと
ステージの奥の幕が上がり、ベヒーモスが出てくる。
ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
「デカい」
レオンが剣を構える。
「ドラゴンと同じランクの魔物ベヒーモス、全く貴族の考えることはわからないわね」
ティアが呆れながら、剣を構え直す。
「あたしが魔法で動きを封じるから、その間に攻撃して」
「行くわよ」
「はい」
「チェーンバインド」
マリーの魔法をベヒーモスは跳ね返し、逆にマリーが見動きを封じられてしまった。
「マジックカウンター!?」
「マリー、今助けに」
「さて皆様にもう一つのサプライズがございます。もう一体のベヒーモスの登場です。」
会場が賑わいだす。
マリーの後ろにある幕が上がりもう一体のベヒーモスが現れる。
「何?もう一体?」
レオンはマリーの後ろに現れたベヒーモスに気を取られ、レオンの前にいるベヒーモスの攻撃を受けてしまい、吹っ飛ばされた。
続いて、ベヒーモスはティアに襲いかかる。
ティアはなんとかその攻撃を受け止める。
「これじゃ、マリーに近づけない」
「さて、この楽しいショーもフィナーレのようです。彼女の死に拍手を」
マリーにベヒーモスが襲いかかる。
「マリィィィィィーーーーーーーー」
ティアが叫んだ。




