第37話
マリーがいる闇オークションの会場では、多くの貴族が集まっていた。
「さて、本日お集まりの皆様、長らくお待たせ致しました。わたくし、この闇オークションのオーナー『スカティ・ヤローサ』と申します。以後お見知り置きを。この度、皆様のために色とりどりの品をご用意致しました。これより闇オークションの開幕です」
「まずはサンストレア公爵家の令嬢の出品になります」
ステージに立たされた少女は恐怖で震えていた。
「それでは金貨500枚からスタートです。」
「550」
「600」
「650」
「700」
700以上の金額を言う者はいなかった。
「では金貨700枚での落札です」
「次の出品は〜〜〜」
闇オークションは大きな賑わいを見せていた。
レオンとティアは長い階段を降りていた。
「かなり降りたと思うんだけど」
「まだ下に着きませんね」
ティアの耳に何かの音が聞こえてくる
「レオン、何か聞こえるわ」
「えっ?」
レオンは耳を澄ませる
「本当だ。これは人の声?」
「もう少し降りてみましょう」
レオンは頷く。
階段を降りるとだんだん声が聞こえやすくなってきた。
「なにか数字を言ってるみたいですが」
「〜の落札です」
「落札ということはオークションかしら?」
「でもこんな場所で?」
「もう少し降りないとわからないわね」
そして2人はさらに階段を降りて行く。
「次の出品はバルネス男爵家の令嬢です。」
「ティア、聞こえました?」
「えぇ、もしかするとここは人身売買をしている闇オークションの会場」
「ということは、昼間にミレーナちゃんを拐おうとした連中がいると」
「しかも参加者は貴族みたいね。下手に動くと後ろ盾がない私達は犯罪者確定ね。」
「でも、このまま放っておくなんて出来ませんよ。早く助けないと」
「わかってる。私も同じ気持ちだから。でも、もう少し様子を見ましょう。ここは冷静にいかないと」
「そうですね。マリーもここにいるかもしれませんし」




