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第32話

「紹介してもらったアリシアさんのオススメのお店、最高だったね。」


「そうね。また行きましょう。」


「あのお菓子、美味しかったなぁ。」


3人はアリシアに紹介されたお店を回るため、王都を歩いていた。


「ん?あれは」

マリーは急に走り出した。


「マリー?」

「追いかけましょ」

レオンとティアはマリーを追いかける。

















「やめて、離して」


「うるせーぞ、ガキ大人しくしやがれ」


「早く連れて行くぞ」

男2人が少女の腕を掴み、どこかへ連れ去ろうとしていた。


「ライトニングスピア」

雷の槍が少女の腕を掴んでいた男に直撃する。


「ぐぁぁー」


「なんだ?」


「その子から離れなさい」

マリーが男達の前に飛び出す


「なんだ?やるってのか?」


「ストーンウォール」

マリーは男達と少女を引き離すため、魔法で壁を作る。


「早くこっちに」

マリーは少女を呼ぶ

「うん」

少女はマリーの方へ駆け出す。


「もう大丈夫だからね。あとはお姉さんに任せて」

少女を自分の後ろに隠す。



「この子に何するつもりだったの?」

マリーは男達に問いかける。


「売るのさ。身なりのいい小娘だからな。高く売れる。」


「てめぇもなかなかの上玉だな。一緒に売ってやるよ。」


「覚悟はいい?ウインドブレス」

マリーの目には怒りの炎が宿っていた。

容赦なく2人に魔法をかける。



「おいなんか騒がしいけど、なんかあったのか?」

「男2人が女の子を襲ってるみたいよ」

マリーが放った魔法の音で気付いたのか、だんだん人がが集まってきた。


「マリー、ちょっと置いてかないで」

「何があったんですか?」

ティアとレオンがマリーに追いついた。



「ティア、レオン、この子お願い」

マリーは少女をティアとレオンに渡す。



だんだん人が集まってきて3人に注目しはじめる。

「なぁアレって『自由の風』じゃないか?」


「ホントだ」


「クールビューティーティア様だ」


「魔法天使マリーだ」


「名犬レオンだ」


周りの人々は『自由の風』のメンバーの二つ名を呼んでいた。


「ん?なんか今、僕だけ変じゃなかった?」



マリーと対峙していた男達はと言うと

「竜殺しのレオンだと?」

「流石に不利だな。ずらかるぞ。」

その場から逃げ出してしまった。


「あっ、待て」

マリーは追いかけようとしたが少女が気になり足を止めた。


「マリー、これは一体?」

ティアがマリーに質問する。


マリーは少女が誘拐されそうになっていたことをティアに伝えた。


少女の目線までしゃがみ、話しかけた。

「もう大丈夫だからね。って、手怪我してるじゃん。ちょっと待って、ヒール」

少女の怪我はマリーの魔法によって治った。


「ねぇ何があったの?」


「…………」

少女は黙ったままだった。


「ごめん。自己紹介がまだだったね。私はマリー、こっちのお姉さんはティアで、こっちのお兄さんはね、名犬レオン」


「ねぇマリー、なんで僕だけ犬なの?」

マリーにツッコミを入れるレオン


「プッ、あっごめんなさい」

そのやりとりに少女は笑った。


「やっと笑ってくれた。ねぇあなたの名前は?」


「わたしはミレーナ」


「ミレーナちゃんか、一体何があったか教えてくれる?」


「お買い物してて、ちょっとセバスチャンから離れたら、急にあの人達に」


「拐われたってわけね。ミレーナちゃん怖かったよね。もう大丈夫だから」

マリーはミレーナを優しく抱きしめる。

ミレーナは我慢していたのだろう、目から涙がこぼした。


「そうだ、ミレーナちゃんお菓子食べる?」

マリーは鞄からお菓子を取り出す。


「そうだティア、さっき買ったミルクティー出してあげて」


「はい、どうぞ」

ティアはコップにミルクティーを入れ、ミレーナに手渡す。

「ありがとう。お姉ちゃん」


「どういたしまして」


「じゃあ、レオン」

この女の子のためになにかを頼まれると思ったレオンだったが

「お座り」


「ねぇなんで僕だけ犬扱いなの?」

流石のレオンも黙っておけなかった。


「だって、さっき名犬レオンって言われてたじゃん」


「ねぇレオン、ここに犬耳と尻尾があるんだけど、ちょっと付けてみない?」


「ねぇ、ティア、なんでそんなもの持ってるの?」


「お兄ちゃん、付けないの?」

ミレーナの上目遣いに負けそうになるレオン

「ミレーナちゃんそうだよね。見たいよね?」

マリーの後押しにより、敗北した。



「これでいい?」

諦めたレオンは犬耳と尻尾を付けた。


「まさしく名犬レオン」


「お兄ちゃんお座り」


「これでいい?ミレーナちゃん?」


「お利口なレオンに撫で撫でして上げて」


「うん」

ミレーナはレオンの頭を撫で撫でする。




「ミレーナ様ー、どこですかー、ミレーナ様ー」


「ん?あっちからミレーナちゃんを探してる声がする。ミレーナちゃんのお家の人かな?行ってみる?」

マリーはミレーナに問いかける。

「うん」


「じゃあ行こっか?」

マリーはミレーナの手を繋ぎ、声のする方へ歩き出した。


マリーの視界にミレーナを探しているであろう男性が見えたので声をかけた

「あのーすみません、探しているのはこの子でしょうか?」

マリーの声に気付いた男性はこちらに駆け寄ってきた。


「セバスチャン」


「ミレーナ様良かった。ご無事で。そちらの方は?」


「お姉ちゃん達がね、悪い人から助けてくれたの」


マリーは先程の件を男性に話した。


「人身売買ですか?」


「2人を逃してしまったので、詳しくはわからないですが」


「何はともあれ、ミレーナ様を助けていただきありがとうございます。何かお礼を」


「いえ、あたしが助けたくて助けただけですので」


「しかし」


マリーはしゃがんでミレーナと話し出す。

「ミレーナちゃん、これからはお家の人から離れちゃダメだよ。お姉さんとの約束」


「わかった」


「じゃあねミレーナちゃん」


「お姉ちゃんありがとう」


セバスチャンと呼ばれた男性がお礼を渡そうとしたがマリー達は断り、行ってしまった。















馬車に乗ったミレーナとセバスチャンと呼ばれた男性は話をしていた。


「ミレーナ様の身に何かあれば、国王様も」


「ごめんなさい」


「それでミレーナ様、先程、マリー様から話を伺いましたが一体何があったのです?」

男性はマリーの話を信じていないわけではなかったが、ミレーナからも話を聞くため、質問した。


ミレーナは先程の出来事を話した。


「それでお姉ちゃんが魔法で私を助けてくれたんだ」


「悪い人がね。私とお姉ちゃんを売るって言ったらお姉ちゃんの魔法で悪い人達、押し潰したの」


「その後、美人なお姉ちゃんと犬のお兄ちゃんが現れたら、悪い人達逃げちゃったんだ。」


「私の手、怪我してたんだけど、お姉ちゃんが魔法で治してくれたんだ。」


「怪我ですと!?ミレーナ様、怪我をした場所を見せて貰ってもよろしいですかな?」


「え、うん、ここだよ」

ミレーナは場所を教えるがマリーの魔法によって、傷一つない状態まで回復していた。


「それでねお姉ちゃん達にお菓子とお茶貰ったの」


ミレーナから話を聞き、大変なことをしてしまったということに気付いた。

「お忍びだったといえ、私としたことが」 

「怪我を負わされたミレーナ様を救っていただいたというのに」

「国王様になんとお伝えすればいいか」

1人悩むのだった。


「あのお菓子美味しかったなぁ」


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