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第2話

煙が収まり

「マリー大丈夫?怪我はない?」


「うん、大丈夫」


「なんだったのかしら?」


「ねぇ見て、誰か倒れてるよ」


「あれは男の子?」


「ねぇ君大丈夫?」


「ちょっと危ないわよ」


「でも放っておけないじゃん」


「ほんと、お人好しよね。あなたは」


「うっ……………はぁ………はぁ…………」


「意識はあるみたいだけど」


「とりあえず、ここだと危険だし、この子を連れて遺跡から出ましょう」


「うん」



ティアとマリーは男の子を連れ、遺跡の入り口まで戻ってきた


「うっ、ここは?」


「あっ気が付いた?」


「えーと、あなた達は?それにここって?」


「とりあえず落ち着いて。君、水飲める?」


「あっ、はい」


少年はコップを受け取り、水を一気に飲み干す。


「はぁー、ありがとうございました。」


「落ち着いたみたいね。私はティア・スカーレット、こっちはマリー・イーグレット、君の名前は?」


「僕はレオン・アステールです」


「ねぇレオンくんはどうしてこの遺跡にいたの?」


「遺跡?」


「そうカーム遺跡。初心者冒険者が必ず訪れる有名な遺跡なんだけど」


「カーム遺跡?」

レオンは全くわかってない顔をしていた


「ねぇレオンくん、君どこから来たかわかる?」


「僕は…………、あれ?わかりません」


「わからないって、どういうこと?」


「もしかして、レオンくん、記憶喪失なんじゃないかしら?」


「もしかしてあの爆発で頭でも打ったとか?」


「その可能性はあるわね。」


レオンは自分が何者で、ここがどこかなのかさえわからないでいた。


「レオンくん、落ち着いて聞いてね。私達はジャイアントトードの討伐依頼でこの遺跡までやってきたの。そして、遺跡の最深部まで進んだ私達の前に魔法陣が現れて、それが爆発、煙が収まった後、倒れてるレオンくんを見つけて、安全なこの場所までレオンくんを運んだっていうのが、今の状況よ」


「じゃあ僕はその魔法陣から出てきたってことですか?」


「おそらくそうね」


「…………あのジャイアントトードっていうのは?」


「私の身長の半分くらいの大きなカエルの魔物よ」


「あのカエルって大きいのでも、手のひらくらいですよね?それに魔物ってなんですか?」


「えっ?」

ティアはレオンにいくつか質問した。

普通の生き物については知っていたけど、魔物に関しては全く知らないようだった。

生活していく上で魔物を知らないということがあるのだろうか?

それとも魔物に関する記憶だけが失われている?


ティアはレオンに対して、どうしたらいいのかわからなくなってしまった。



「ねぇ、レオンくん」

マリーがレオンに話しかける


「マリーさん?」


「とりあえずさ、私達と一緒に来ない?」


「ちょっと、マリー」


「ティアだって、レオンくんのこと放ってはおけないでしょ?」


「それはそうなんだけど」


ティアの困惑する顔を見たレオンは

「すみません、2人のご迷惑になるといけないので、1人でなんとかします。」


「ダメだよ」

マリーはレオンが出した答えを否定する。


「でも」


「でもじゃない。レオンくんは記憶喪失で、今、ここがどこかもわかってないでしょ?それなのに1人で生きていける?」


「それは………」

確かにマリーさんの言う通りだけど……


マリーの言葉にティアは覚悟を決めた。

「レオンくん、マリーは言い出したら、聞かないから諦めて。それに私も記憶喪失な君をこのまま放り出すのは嫌だし、レオンくんの記憶が戻るまで一緒にいるってことでいいかしら?」


「…………お言葉に甘えさせていただいてもいいんでしょうか?」


「かまわないわ。乗りかかった船だもの、もう最後まで面倒みないと後味悪いし」


「ありがとうございます。ティアさん、マリーさん」


「レオンくん、これからよろしくね」


「よろしく、レオンくん」


「はい、よろしくお願いします。」



街に戻るまでの道中にて

「レオンくん、困ったことがあったら、マリーお姉さんに言ってね」


「ありがとうございます。マリーさん」


鼻歌を歌いながら先頭を歩くマリー


「ねぇレオンくん、自分の年がいくつかわかる?」


「えっと17歳ですね」


「あっ私と同い年なのね。レオンくんと覚えていることと覚えてないことがだんだんわかってきたわ」


「ティアさんに質問されて、自分の状況がだんだんわかってきました。」


「まさか魔物のことがわからなかったのは驚きだったけど、それも記憶喪失の影響かしら?」


「わかりません。けど、知らないことを知るって楽しいですよ。」


「おーい、早く来ないとお姉さん置いて行くからね」


「そうそう言い忘れてたわ、マリーは私達の一つ下よ」


「そうなんですか」


「まぁ本人はお姉さんぶってるから、姉だと思って慕ってあげて」


「はい、頼りにしてます」


「ちょっと2人とも呑気に話してないで、さっさと帰るよ」


「わかったわよ」


「今、行きます」


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