第22話
マリーは宿で2人の帰りを待っていた。
「お、帰ってきたね。お二人さん」
「ただいま戻りました。マリーさん」
「ただいま、マリー」
「で、デートどうだったわけ?」
「楽しかったですよ」
「そうじゃなくてさ、告白したの?ってことなんだけど」
「しましたよ」
「じゃあ2人は恋人に?」
「『レオン』の記憶が戻るまで保留」
「おそかれはやかれ、『ティア』の恋人になるんじゃないかなと思いますけど、今はまだ」
マリーは違和感に気付いた。
「ねぇ、なんで2人は呼び捨てで呼んでるの?」
「それはティアにお願いされて」
「なんか私だけ仲間はずれに感じるんだけど、私のことも呼び捨てにしてよ。」
「ダメよ」
「なんでティアが答えるの?別にいいじゃん、ティアはまだ恋人じゃないんでしょ?」
「それはそうなんだけど、いずれは恋人になるわけで」
「はいはい、レオンくんもこれからは、あたしのこと『マリー』って呼んでね」
「わかりました。『マリー』」
「改めてよろしくね。『レオン』」
「ところで2人に聞きたいんだけど」
「ん?」
「やっぱり僕って2人の間で寝ることになるの?」
「当然だけど?」
「何言ってるのよ?」
「一応、僕とティアは恋人未満の関係なんだけど」
「そうね」
「マリーが隣に寝るのはいいの?」
「………でもマリーは大切な親友だし」
「あたしだって、レオンとティアの恋の応援はしたいんだけどさ、レオンを抱き枕にすると快眠なんだよね。私としてはそれが無くなるのはちょっと」
「それより早く寝ましょう、明日も早いんだし」
「ほらレオン、抱き枕になって」
「「おやすみ、レオン」」
「今までは意識してなかったけど、これから僕寝れるのかな?」
数分後、熟睡しているレオンの姿がそこにあった。




