第21話
レオンとティアは夕方になるまでデートを楽しんだ。そして2人は街を見渡せる高台までやってきた。
「ティアさん今日は楽しかったですか?」
「もちろん」
そして2人は夕日を見つめる。
「ねぇレオンくん。私の話を聞いて欲しいの」
「はい」
ティアの真剣な表情に頷くレオン
「あの時、私はレオンくんとマリーを守ろうと思った。少しでも逃げる時間を稼いで、2人が安全なところまで逃げれればいいって、でも私なんかじゃ全く歯が立たなかった。
でも、レオンくんとマリーは私を助けに来てくれた。」
ティアはレオンに背を向け、話を続ける
「私ね、昔からお姫様を助ける王子様に憧れてたんだ。でもそんな絵本に出てくる王子様は現れないってずっと思ってた。」
ティアは振り返り、真剣な目でレオンを見つめる。
「レオンくんは私のことを助けてくれて、私のことを大切な人だって言ってくれた時、この人が私の王子様なんだって思った。
レオンくん、私ね、レオンくんのことが好き。私をあなたの恋人にして下さい。」
ティアさんは真剣なんだと僕は思った。
だから僕もティアさんに本当の気持ちを伝えなければ
「ティアさん、僕もいつも優しくて、しっかりしていて、可愛いらしいところを見せてくれるあなたのことが好きです。でも今はティアさんの恋人にはなれません。」
その言葉にティアは逃げ出そうとする。
だけどレオンはティアの手を取り、それを止める。
「もう少し僕の話を聞いてください。今、恋人になっても、僕の記憶が戻った時、ティアさんを不幸にしてしまうかもしれません。でも、記憶が戻っても、僕がティアさんのことを好きでいられたら、僕の恋人になってくれませんか?」
「はい。」
ティアから一筋の涙が流れる。
そしてティアはレオンを抱きつく。
「ティアさん!?」
「レオンくんの記憶が戻って、私のことが好きじゃなくなっても絶対、私はあなたの恋人になるから覚悟してよね?」
「本当にティアさんには敵いませんね」
「だって私、一途だから。」
「あのさ、レオンくん」
「これからはさ…………」




