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たぬちゃんのお散歩

たぬちゃんとカルガモ3兄弟、冬の大冒険

作者: みゃーぽん
掲載日:2025/01/16

たぬちゃんは、家を出発しました。



トコトコ トコトコ



田んぼは、(いね)の切り株から少し伸びた稲が()れています。



トコトコ トコトコ



川に来ました。

川には、コサギ と ダイサギ と アオサギ と コガモ と マガモ がいます。



3羽のカルガモが飛んで来て、

ザバーン

水面に着水しました。

スイー スイー

3羽のカルガモがたぬちゃんに近づいてきます。


カ ル ガ モ「たぬちゃん、ひさしぶり〜」

たぬちゃん「ええと」(だれだっけ?)

カ ル ガ モ「前におしくらまんじゅうしたね。」「たぬちゃん、流されちゃったね。」

たぬちゃん「あの時のヒナ? 大きくなって、飛べるようになったんだね。」

カ ル ガ モ「たぬちゃんも大きくなったね。」

たぬちゃん「たぬちゃんも飛べるようになったよ。」


たぬちゃんは、カルガモに化けました。


カ ル ガ モ「すご〜い!」「でも、目の周りが黒いよ。」「たぬき顔のカルガモだね。」

たぬちゃん「顔は飛ぶのに関係ないから、飛べる・・・と思う。」


たぬちゃんが、つばさを広げて羽ばたくと、


浮いた!


それから、4羽のカルガモ(3羽の普通のカルガモ と 1羽のたぬ面ガモ)が、並んで空を飛んで、一斉(いっせい)に着水して、川下りをしました。


「楽しいね。」「またやろう!」


もう一度、4羽のカルガモが飛び立ちます。


空高く上がった時


ビ ュ ―


強い風が吹きました。


4羽のカルガモが飛ばされていきます。


大変! たぬちゃんとカルガモ3兄弟は大丈夫?









(だれ)かがたぬちゃんを()さぶっています。

たぬちゃん「おかあさん、あとちょっと。」

ハッと目を開けると、目の前に誰かの(はな)と口があります。

急いで離れます。

たぬちゃん「だれ?」

カ モ シ カ「私はカモシカだよ。 落ちてきて気を失ってたけど、大丈夫?」

たぬちゃんは自分の体をよく見ます。元の姿に戻ってるけど、けがはしていません。

たぬちゃん「けがはしてないよ。」



たぬちゃんが見まわすと、ここは山の上です。遠くに海が見えます。その間の平地にたぬちゃんの家があるかもと思って見たけど、どこだか分からないです。



たぬちゃん「みんなはどこ?」

カモシカも一緒に探してくれました。








カ ル ガ モ「「「ここだよ」」」

良かった。ちょっと離れた所にみんないました。



空から白い物がヒラヒラ降ってきます。

白い物を肉球で(さわ)ったら、冷たくて、()けました。

たぬちゃん「何だろう?」

カ ル ガ モ「雨じゃないよね?」






カ モ シ カ「これは雪だよ。 私はもう行くよ。」

たぬちゃん「ありがとう。またね。」



カモシカと別れた後、あっという間に雪が強くなって、すぐ近くしか見えなくなりました。

これでは飛べません。

道も分からないので、とりあえず下り方向に進んでみます。

たぬちゃんとカルガモ3兄弟は、離れないようにできるだけくっついて歩きました。



トコトコ トコトコ



トコトコ トコトコ



小さい洞穴(ほらあな)があります。中を見ると、大きな動物がいます。向こうを向いていて、こっちには気づいていないようです。寝ているかもしれません。


たぬちゃん「だれだろう?」(小声)

カ ル ガ モ「クマだよ。」「危ないから、近づいちゃだめだってお母さんが言ってた。」


ゴソッ

クマが動いた!


!!!!

急いで、気づかれないように、静かに離れます。



トコトコ トコトコ



雪が()もってきました。



ザクザク ザクザク



寒いよう



ザクザク ザクザク



疲れた



ザクザク ザクザク



お腹すいた



ザクザク ザクザク



暗くなってきた。もうすぐ夜になる。



ザクザク ザクザク







温泉を見つけた!


温泉には、カピバラのカピー と ニホンザルの親子が ()かっていて、ゆず がたくさん浮いています。

たぬちゃん と カルガモ3兄弟 も一緒に入ったよ。

ゆず を食べながら、ぬくぬくしたよ。



ぬくぬく ぬくぬく


ぬくぬく ぬくぬく


もう少し


ぬくぬく ぬくぬく


あとちょっと


ぬくぬく ぬくぬく



たぬちゃん と カルガモ3兄弟 と カピー と ニホンザルの親子 は、お湯から出ました。


トコトコ トコトコ


近くの岩の隙間(すきま)から熱い風が()き出しています。そこで体を(かわ)かしました。


トコトコ トコトコ


近くに洞窟(どうくつ)があります。

みんなで洞窟の中に入りました。

洞窟の(かべ)は温かいです。

「ふぁ〜、眠い。」

みんな いつの間にか眠っています。








朝になりました。


「おはよう。」



「小さい穴が空いてるよ。」

「洞窟が奥に続いてるよ。」

「行ってみよう!」


みんなで洞窟の奥に入っていきます。

子猿(こざる)は、お母さんの背中に()りました。


トコトコ トコトコ


壁がぼんやりと光っています。

よく見ると、(こけ)がぼんやりと光っています。


トコトコ トコトコ


トコトコ トコトコ


トコトコ トコトコ


曲がり角を曲がると







温泉があった!

温かいお湯です。


みんなで温泉に浸かったよ。


ぬくぬく ぬくぬく


・・・  中略  ・・・


ぬくぬく ぬくぬく


温泉を十分に堪能(たんのう)してから、お湯から出ました。


ここでも近くに熱風が噴き出す所があって、そこで体を乾かしました。


子猿は、カピーの背中に乗りました。


トコトコ トコトコ


トコトコ トコトコ


トコトコ トコトコ


トコトコ トコトコ


洞窟から出てきました。


よく晴れています。


洞窟の前の温泉の ゆず を食べました。


カピー と ニホンザルの親子 は、また温泉に浸かりました。


たぬちゃんは、雪だるまを作ってから、カルガモに化けました。


4羽のカルガモが空に飛び立ちます。


見下ろすと、ニホンザルの()れが、森から出てきて、温泉に入るのが、見えました。


山の森の木々は、雪を(かぶ)っています。


遠くに、川と田んぼが見えます。

田んぼにも雪が積もっています。


4羽のカルガモは、ぐるっと1周してから、川に向かって飛びました。







昨日の川に降りました。

たぬちゃんは元の姿に戻りました。

「じゃあね」「またあそぼうね」



トコトコ トコトコ



たぬちゃんは、家に帰りました。


「ただいま〜」




近所にお散歩のつもりが、大冒険になったね。

読んでくれて ありがとう!


よかったら ★★★★★ & ブックマーク お願いします。


【たぬちゃんのお散歩】は シリーズ作品です。

「たぬちゃん、はじめてのおさんぽ」

「たぬちゃん、春のお散歩」

「たぬちゃんとカピーとカエルの合唱」

「たぬちゃん、夏の大冒険」

「たぬちゃん、秘密の旅」

も読んでね。

*時系列で この順番です。1話ずつ完結なので、違う順番で読んでも大丈夫です。

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― 新着の感想 ―
温泉といえば『地獄楽』で杠さんと佐切さんがまったりほっこりしてる場面を思い出します。 温泉、いきてえぇぇ! たぬちゃん、連れてって!
 こういう作品って和みますよね。  ストレスが飛んでいくかのようです。  なるほど、メタでも『空飛ぶ企画』ですね。(笑)
温泉、いいですよねぇ。 私も入りたいですわ~。
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