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おせっかい令嬢は悪役回避してハッピーエンドを目指します!~転生先は現代に似た財閥異世界!?~  作者: 星降る夜
第1章

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40 トラブルメーカー?


 今日はお祖父様と二人きりで朝食を取る。


 何だかまだ色々私に聞きたい雰囲気なんだけど知らないもん。


 何んにも!


 昨日は遅くまで打ち合わせていたから、朝食は家族で取ってお昼からご一緒するんだって。


 ふ~んそうなんだ。


 皆さん大変だったんですね。


 ハイジャックは無事解決したのかなぁ。


 ふわふわのチーズ入りオムレツを食べながらそんな事を考えていると目の前に誰かが座った。お祖父様と二人だけじゃ無かったのか?顔を上げると


 「おはよう。愛梨花ちゃん。昨日は世話になったね」


 怖い人達が言うようなセリフをしれっと言いながら、ニコニコしている東郷寺のお祖父様。


 んっ!?ぐっふっ……


 焦って頬張っていたパンを飲み込もうとして目を白黒させてしまった。


 慌てて、お祖父様が背中をトントンしてくれた。


 「東郷寺、驚かすんじゃ無い」


 お祖父様がリンゴジュースを取ってくれた。


 「一晩中あちこちから電話がかかってきたぞ、アメリカや中東まで……」


 東郷寺のお祖父様はお祖父様の前からお水を取った。心なしか目の下にクマまで出来ている。


 「携帯の電源落とせば良いだろう」

 「知らぬ存ぜぬで過ごしているがな、信じない者が多い」


 ふう~っ。東郷寺のお祖父様は大きなため息をついた。


 「地震よりややこしいぞ。世界情勢に首を突っ込む気は無い」

 「愛梨花は関係ない。違うか?」

 「そうだな。そうであったな」


 東郷寺のお祖父様は疲れた顔で笑った。お疲れ様ですと心の中でねぎらう。私はリンゴジュースを一口飲むと口を開いた。


 「地震は大丈夫でしたか?」


 それとなく話をそらした。かかわっていないからね。


 「そっちは大事ない、ただ地震が起きる前から何故避難出来たか勘ぐる奴がいるがな。まぁ今はそれどころじゃ無いだろうが、ヒマな奴もおるでな」


 お祖父様がスープにパンを付けながら教えてくれる。お行儀悪いですお祖父様。


 「先に情報があったおかげで物資もあらかじめ準備できた。火事も起きなかった。倒壊した家屋は仕方ないが皆無事であればじきに直るからな」


 いつの間にか東郷寺のお祖父様の前にもブレークファーストが用意されている。


 ここで召し上がるんですね。


 「被害は最小限、けが人も数えるほどだから後は余震に注意だな」

 「いずれにせよ、政府が乗り出してきたから任せておけば良い」

 「不思議な事にハイジャックの方がトントン拍子で解決したんだ。何故か”ありがとう”とお偉いさんから電話が来る。警察のトップからはどうやって情報を得たか聞いてきた。何のことやらわからん」


 東郷寺のお祖父様はそう言って私と目を合わせた。さっきから私のせいだと言いたいのでしょうか?


 私はニッコリするとお祖父様のまねをしてパンをスープに付けた。


 パンはスープに落ちた。上手くいかない。慌ててスプーンですくっていると東郷寺のお祖父様が笑った。


 「愛梨花ちゃんのおかげでこうしてゆっくり朝食が取れるのだな」

 「そう言うことだ」


 お祖父様が東郷寺のお祖父様の肩を叩く。


 親友同士ですね。


 三人で朝食を取っているとそっとドアが開いて誰かが部屋を覗いた。龍一郎君と目が合った。


 「探しましたよ、お祖父様」


 東郷寺のお祖父様が気まずそうに笑う。


 「お祖父様は家族で朝食を取るとおしゃってましたよね」


 さっと入ってきて隣の空いている席に座る。


 「お祖父様が居るなら僕も問題ないわけですよね?」

 「もちろんだ」


 お祖父様が笑いながら言った。


 ”孫には勝てないな”東郷寺のお祖父様がつぶやいた。


 「愛梨花ちゃんはよく眠れた?」

 「はい」


 笑顔で答える。う~ん何か聞きたいのかな?


 「昨日は虎太郎君と枕投げして面白かったんです」

 「雪二郎は?」

 「雪二郎様はお兄さんと一緒にいたかったみたいで、お二人は仲良しですね」

 「ふ~ん。ところで父様がしきりに愛梨花ちゃんの事を聞くのだけど何かあった?」


 直球勝負に来ましたね。それ私に聞くんだ。


 思わずお祖父様の顔を見た。東郷寺のお祖父様が助け船を出してくれる。


 「愛梨花ちゃんの運転手から連絡があったからだと思うが」


 私も知らないふりを決め込んだ。こてっと首を傾けると龍一郎君をみる。


 「よくわからないですが何かありましたか?」


 龍一郎君は何かを感じたのか笑顔が黒い。


 「お祖父様も父様も何だか変なんだよね。しきりに”愛梨花ちゃんが?”なんて言ってるけど何かを隠してるのはバレバレだしね」


 お祖父様と東郷寺のお祖父様が頭に手を当てている。


 「子供には言えない事もある。部外者にもな」


 東郷寺のお祖父様が龍一郎君をたしなめた。


 「お祖父様そう言うことにしておきましょう。愛梨花ちゃん、昨日は楽しかった?」


 そう言うと私と目を合わせてきた。ジッと見られて思わず目をそらした。


 また人の心を読もうとしたな。こしゃくな奴め。


 「はい、今度一緒に枕投げしましょう」


 意識をデザートのフルーツゼリーに向けた。話せば話すほど色々バレる気がする。


 「僕も学んだんだ。目を離したらいけない人がいることをね」


 ぶっ! 思わず口の中の物をふきそうになった。


 はいっ!?


 それじゃあ私がトラブルメーカーみたいじゃないですか!


 違うから!


    



     

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