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軍備増強

 この世界の武器・防具についてもお勉強する。


 戦争を経験したことなど無さそうなパパンがつらつらと武器類について教えてくれる。

 何だろう。この違和感。

 まあいいか。


 で、聞いてみた所、どうやら一般的に使われている武器の類は想像通りだった。


 まあ、屋敷の中に甲冑やら剣が飾ってあるからね。なんとなく予想はしてましたよ。

 中世ヨーロッパ的な奴ね。わかります。はい。


 ただ、投擲機などについてはパパンは知らないようだったが、古代においても攻城戦に大型兵器が用いられた例もあるので、そういったものもあると考えた方が良いだろう。


 火薬系も無いらしい。いや、もしかすると非常に希少なだけで、ある所にはあるのかもしれないが。パパンはこれまた知らないようだ。

 頼りにならんな。


 近距離武器は、刀・剣・斧など、遠距離武器は、弓・ボウガン・投擲機


 防具としては、甲冑・盾



 まあ、相手の装備もこのあたりの物ならこちらに分がある。なんせ、俺の作る物質はチート級に硬い・強い・軽い


 弓やボウガンに至っては常軌を逸した威力が出るんじゃなかろうか?まあ、弓を引けるかどうかにかかってくるが……



 それでも、やっぱり攻撃魔法も使えたほうがいいよなぁ。

 なんか考えよう。


 パパンと、ママン、使用人たちには、服の下に装着できる軽くて丈夫な鎖帷子というより見た目はフリースに近いインナースーツを準備した。

 異常なまでの強靭さで、刃物は通らず、表面は高熱伝導の良導体、内側は、断熱性に優れ絶縁体でできた裏起毛。

 冬は暖かく、夏は通気性に優れた特別製だ。


 ようやく使えるようになってきたファイアボールや、ダイヤモンドダスト(氷系魔法)を当ててみたが、中まで熱や冷気が伝わることは無く

 サンダーボルト(雷系魔法)についても、大地に逃がすことでダメージをほとんど受けない。


 実験がてら防具を装着した父母に魔法をじゃんじゃんぶつけたら号泣されたけどね。

 「父さんたちの何が気に入らなかった!?」

 って。

 いや。守ってやるっつってんだろ!

 まあ、ちょっと説明不足だったかもしれんけど。


 とりあえず実験は成功した。 

 強烈な物理攻撃やら、洪水、火災などと言ったものには対処できないが、

 暗殺を目論むような輩からの不意の攻撃をいなすことはできそうだ。


 すてき。これで、家族みんなを守れるぜ!!


 とはいえ、守るだけではじり貧だ。攻撃手段もバリエーションが欲しい。

 ってわけで飛び道具です。

 それにはまず……火薬だな。

 

 大量生産するには、それこそ家畜の糞尿やらいろんなものを使わないといけないとは思うが、俺にそこまでの科学の知識は無いし、なにより、自らある程度の量なら生成できるので一時しのぎ用の重火器を生成する。

 ガトリング砲や、サブマシンガンあたりが欲しいところだが、弾を大量に作るのは時間と労力の無駄になる。

 とりあえずは、護身用として家族に持たせればよかろう。



 しばらくは武器・防具の開発に時間を割いていたが、どうも心配でならない。


 なぜって?


 そりゃ、相手の力量がわからないからね。


「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」

 って言うでしょ?言わない?


 まず、己を知りたいんだけど、敵を知らないから己がどのくらいの力量なのかも判断できない。だから対策も打ちづらい。


 そんなわけで、剣術練習がてら製作した武器防具を装着し、パパン・ママンと剣術訓練でもしてみるか。


 ……

 

 いや。実際の所ボンボンの父母に期待してなかったんだけど、意外に武器の扱いには長けていた。

 これもボンボンだからか?ボンボンをバカにしてたな。すまぬ。


 使用人も剣術、弓の扱いには馴れている様子。平和ボケのニホンとは大違いだ。ま、平和ボケだからあんなことになるんだけどな。


 それはさておき、とりあえずは自分の身を守ることに専念した方が良いのかな。

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