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閑話休題B

一体どれほどの時間が経っただろうか。

目の前の怪物、もとい魔王の成り損ないは何も語らずただ僕の首に縄を出現させる。

僕以外の生き物だったらその首縄に吊られ屍と化しているだろう。

しかし宙に浮き地面を逆さにして空を歩く僕には通用しない。


「そろそろ飽きてきたのですが終わりにしませんか?」


とは言っても怪物が張っている結界の解析が終わるまで何もできないのでこの睨み合いはまだ続く。

魔王の成り損ない、個体名【物干竿】。

巨大な頭に不規則に並んだ目玉、それを支えるのには細すぎる首に三角形の胴体、同様に細い足が無数に生えている。


今回の案件は此奴の異常性こと近づく生き物全ての首に、どこからともなく縄を出現させ宙づりにする特性が僕に効かないのではということで派遣されたが面倒くさいことこの上ない。

原因は此奴が張っている結界だ、魔法的なものではない物理、魔法どちらの攻撃も通さない結界。

この結界の正体が何なのかようやく理解したが何故此奴がこんな結界を張れるのか不思議でならない。


「信仰心による結界ですか、もしかして君は他の世界から来たのですか?」

『...』

「まぁ口がないから喋れはしませんよね、そもそも言葉が理解できるかもわかりませんが」


結界の正体がわかったのでやりようはあるがどうにも時間がかかる、結界に根付く信仰の糸を一本ずつ切っていくしかない。

はぁ、こういう案件ばっかりで困りましたね。





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