1-4 冒険者になりましたー!ドンドンパチパチ
「という訳で今日から貴女もギルドメンバーの一員です、まず最初にこのギルドカードを渡しますわね、身分証明書にもなるので常に持ち歩くように、それでは冒険者について説明致しますわ」
うぅぅうううよっしゃあぁぁ!まずは第一関門突破!!!僕ってばやればできるじゃないのー!まぁEランクだし何なら最低ランクっぽいしお姉さんのお情けな気がするけど...
何故か冷たい他の冒険者さん達の冷たい視線を堂々と浴びながらカウンターで説明を受ける。
「まず冒険者とは何かですが、その名の通りこの世の謎を探り、全人未踏破の領域を進み、冒険を行う者達の総称です。冒険者はギルドに所属しギルドの発行するクエストをクリアし報酬を受け取ることなどで生活をしておりますわ」
なるほど、しかし僕には説明を受けるまでもなくそういうものだと理解できた。
何故かはわからないが既に何回かこの説明を聞いたことがある気がするのだ。
多分気のせいだろう!
「続きましてランクについての説明をさせていただきます。ランクは下から数えてE、D、C、B、A、Sのランクがあり、今ミクリーさんはEランクですがギルドへの貢献が認められた時ランクを昇格させていただくことがありますわ」」
うーん、やっぱりなーんか聞いたことある気がするんだよなぁ。
よくわからない懐かしさを覚えつつ首を縦に振る。
「説明は以上になります、冒険者になられたことですし手始めにこのようなクエストは如何ですか?」
えーとなになに薬草採取?
「薬草、マタバミ草の採取クエストです。年中赤い花を咲かせているので見分けがつきやすく冒険者になりたての方におすすめです」
「ではそれをお願いします」
「僕たちも受けてもいいかな?」
カウンターに首を伸ばしてきたのはボブとモブちゃん。
「丁度いいですわね。受領しました、皆さまお気をつけて」
「「「はーい」」」
それじゃ行こうかとギルドの外へと歩みを進めるボブ。
特に準備をする必要の無い私はボブを先頭にモブちゃんの後ろをついていく。
ここでもやはり街を歩いているだけなのに周囲の人間になぜか冷たい目線で見られている気がする
「ここって新入りは街ぐるみで冷たい視線を送られるとかある?」
「あぁー...そんなことはないんだけどねいやーあのさ...」
「なになにおしえてよー」
「うーん、ミクリーさんは公共の場で裸になってる人を見たらどう思う?」
「びっくりしちゃうかな」
「そういうこと」
???
うーんどういうこと...あっ。
ああああああああああああああー!!!!
「ももももしかして私が裸で馬小屋で寝てたってことみんな知ってるってこと!?」
「うん、そりゃ馬小屋だしギルド関係の人は良く使うし」
急に足が重くなる。
恥ずかしい。
非常に恥ずかしい。
我ながらなんでお湯につかったまま寝てしまったんだ。
ちくしょう。
「ほとぼりが冷めるまでは変な目で見られるだろうね」
「うー...」
そんなこんなで赤面しつつ歩き街を出ると今度は森の方向へ向かって歩み始める。
「森の中にマタバミ草の群生地があるんだ、僕たちしか知らない場所だからほかの人には言わないでね」
「そんな所私に教えていいの」
「妹の命の恩人にはお安い御用さ」
もはやそれが口癖になっているような...
いい人すぎやしないだろうか。
案内されるがまま歩いていき小さな小川に出る。
その小川を上流に向かって歩いていくと小さな滝が現れた。
「ここさ」
「わぁ」
そこには滝を取り囲むように無数の小さな赤い花が咲き誇る花畑があった。
これら全部がマタバミ草なのだろう。
「採りすぎるとまたここに来た時残念なことになるから必要数だけ採るようにしようね」
「はーい」
マタバミ草を摘んでいるとモブちゃんが話しかけてくる。
「ここは比較的安全なんですが昨日みたいに魔物が襲ってくることがあるんですよ、最近、"シャッターラット"がこの辺りに出没するようになってて一人で来るのはあまりおすすめしません」
「シャッターラット?昨日のネズミのこと」
「はい、昨日のは幼体なんですが成体にもなるとすごく危険で、丁度あそこにいるような大きさのものが成体です」
「へえーそうなんだ」
「...」
「...」
「「シャッターラットだあああああああああああ!!!!?」」
『ギュチチチチチチィ!!!』
よければ広告下の評価もポチーして下さらぬだろうか?
★☆☆☆☆ 微妙
★★☆☆☆ うーん
★★★☆☆ 悪くはないかな
★★★★☆ 今後に期待
★★★★★ 気に入った




