冒険者ランクB
星の夢をとりあえず手に入れた。
私は星の夢をしまい、フリューレル伯爵家の屋敷を後にし拠点に戻る。拠点にはワグマたちがやっとログインしてきたようだった。
「よぅ」
「どこいってたんですか?」
「ちょっと依頼こなしにな。お前ら不在の間来たから」
私はとりあえずソファに座り、確認できなかった自分のステータスを確認してみることにした。あのスターカワセミを倒して結構レベルアップしただろうから……。
『ステータス
名前:ゼーレ 種族:竜人 Lv59
職業:武闘家
HP:202/202
MP:103/103
攻撃力:350
守備力:220
魔法攻撃力:195
魔法防御力:80
所持スキル:竜変化 シャインブレス 鬼神
加護:三日月竜の加護』
「うわ、59レベルになってる」
「え、そんなにもうレベル上がったんですか? 私たちまだ20台くらいですが……」
きっとスターカワセミやクンフースワンなどの強敵ばかり相手していたから結構たまったんだろう。スターカワセミも本来は低レベル帯でやるような相手ではないだろうからな。
ジャイアントキリングが割と多いので、レベルも上がりやすいというわけだ。
「レベリングしすぎー! もうしばらくはしなくてもいーんじゃない?」
「かもな。まぁ、ステータスの話はいいんだよ。お前らはここで何してんだ?」
「いえ、少しミナヅキを待っているだけですよ」
「ミナヅキ? なんでだよ」
「少々話したいことがありますから」
「ふーん……。まあなんもねえなら私はちょっと王都歩いてくるがいいよな?」
「はい。かまいませんよ」
ということで、私は王都を歩いてみることにした。
とりあえず冒険者ランクでもあげておこうと思い、冒険者ギルドにいくと。受付のほうに呼ばれたのだった。
「なんすか?」
「先ほどフリューレル伯爵様から連絡があり、ゼーレ様がスターカワセミを討伐なさったとお聞きいたしました」
「あー。それがどうかしたんすか?」
「したがって、冒険者ランクがあがり本日付けであなたは冒険者ランクがBとなります」
「うっそ」
一気にそんな上がるもんなのか?
冒険者ランクを上げるのがめんどくさくてあげておらず、低ランクで止まっていたが、なんとBまで昇給。
これでBランクのダンジョンは私一人なら挑めるようになったのだった。だがしかし、まぁ、ほかの奴らも最低Cまでは欲しいかもしれない。
ダンジョン攻略には必要だからな……。私一人で攻略するのは骨が折れる。
「Bランク昇給おめでとうございます」
「あ、あざっす……」
私は冒険者ギルドを後にする。さすがにBランクとなった今は急いであげる必要がない。こういうのはゆっくりあげていっても何ら問題もないだろう。
「ま、しゃあねえ。ログアウトして飯でも食いに行くか」
おばさんからもらった筑前煮は一日で食べきってしまったからな。