イベント予告
モンキッキ、キャツラが加入し、私はワグマだけを連れてレベリングしていた。
ワグマも回復スキルなどのスキルレベルを上げたいというから、被弾を少ししながら戦いを進めていく。
「運営から何かメッセージが届いてますね」
「第一回イベント開催のお知らせ?」
イベントクエストみたいなものか。
内容はというと、この世界に特別な魔物たちがわき、その魔物がニューイヤーポイントというものを落とすということ。そのニューイヤーポイントを集めて景品をゲットしよう!という感じ。
景品一覧もあった。また、ニューイヤーモンスターと呼ばれる魔物たちの姿も公開される。
「ニューイヤーだとよ」
「新年ですからねぇ。とりあえず、景品は割といいものばかりですし、参加しないという手はないですね。明日からということなので、ポイントを集めていきましょうか」
「わかった」
景品は私が欲しいのもあった。
それが鬼神というスキルの種。スキルを使うと、体力が半分減る代わりにパワーが100アップ。私の体に鬼が宿るというわけだ。パワーが高くなるとごり押しやすいからな……。これはぜひとも取っておくべきスキルだろう。
デメリットである体力半分消費はちょっとでかい気もするが。
「これはオイリたちに課している課題は少し後回しになりますかね? これはちょっと本気で集めないとまずいかもしれません」
「これクラン全体の合計で交換はできねえだろ。個人って書いてあるし。譲渡はできるみてえだけど……」
「譲渡ができるのは私みたいなサポート特化の人のためでしょうね……。ですが、私が欲しいのは回復の極意というスキルで、3000ポイント必要なんですよ。さすがにゼーレ一人じゃ大変じゃないですか? ゼーレだってほしいスキルあるでしょうし」
「気にすんなよ。わたしゃ喧嘩好きだぜ? 魔物と喧嘩しっぱなしでいいってんならすぐ集まるぜ。私が欲しい鬼神スキルも3000だし6000なんかすぐたまらぁ」
「俺も協力していいぜ」
と、背後からにょっとハーレーが出てきた。
「よぅ。スクショは見たかよ」
「見た。課題クリアだな。ハーレー」
「ああ。ほかの奴らは?」
「まだ。さすがにミナヅキとオイリには厳しい条件だろうよ。クリア出来たら上出来って感じだな」
「そうか……。まあ、それはいい。お前らもニューイヤーイベント、やるだろ」
「はい。やりますよ?」
「俺もやる。だからワグマの少し手伝ってもいいぞ。1500ずつならまだ楽になるだろ」
と、ハーレーも集めるという言葉。
しょうがない。頼りますか。
「わかった。頼らせてもらうぞ」
「ああ、任せてくれ」
「ハーレー、無理はしなくていいんですからね? ほしいスキルとかあるんでしょう?」
「俺の欲しいスキルは300ポイントでもらえるもんだから気にしなくていいぜ。俺は安上がりな人間だからな」
「私はともかく、ワグマは贅沢の味を知りすぎてるからな……」
「その通りだな!」
「……ゼーレ? ハーレー?」
「「すいませんでした」」
冗談ですとも。だから怒らないでくれよ。