武器ゲット
キーモンスターは紫色のバンダナを巻いたスケルトン海賊だった。
手にはサーベルを持っており、足には鉄球を付けられている。すると、突然足元が重くなる。
「鉄球つけられたわ……」
「なるほど。ま、ちょうどいいハンデだろ」
私は鉄球を付けられた足でその海賊に挑むことにした。
紫海賊はサーベルを振り下ろす。私はかわして、鉄球で頭をぶん殴るように足を振り上げた。
ハンマーのような強い衝撃が与えられ、そのスケルトンは吹っ飛んでいく。
「こりゃいい武器だ」
私は追い討ちに向かう。
黄金武装で足を武装すると、鉄球も金色に染まる。そのまま、鉄球を顔面に叩きつけた。
普段とは違う戦い方。これもこれで面白い。しばらく付けていようかな。
「ダメ押しにもう一発」
私は鉄球をまた打ち付ける。
紫色のバンダナをした海賊は、力が抜けたのか、顔の骨が地面に落ち消えていく。
鉄球は壁にぶち当たり、壁が割れる。
「っし、先急ごうぜ」
「これ重いのよ……。どうにかして外さないといけないわ」
「ならこの先の部屋じゃねえの? そこに鍵があるんだろ。てか、それなら未来見ろよ。見えるんだろ?」
「必死に見てるのだけれど……。ん? ああ、簡単なことじゃない」
と、下に転がっているスケルトンの服の中を弄っていた。すると、鍵が2本出てきた。
その鍵をラプラスは鍵穴に差し込むと、見事に鉄球が外れる。
「じゃあ、次は……」
「私はしばらくこのままでいい」
「そう?」
私はこの程度の重さなら普通に動けるしな。
私たちは階段がある場所に向かうと、梯子が現れていた。少し錆び付いているが、丈夫な梯子。
私は梯子に手をかけ登っていく。
2階は薄暗かったが、まだ見えなくもない。
ボス部屋はまだまだ先か。道のりがなげえ。ショートカット出来たらいいんだが。
とりあえず、先に進んでみることにした。
ここもまたキーモンスターがいるんだろう。さっさと見つけてぶっ倒して……。
「……! ここにいるとまずいわ! 今すぐ、ってもう遅いわね」
「何だこの集団……」
私たちはスケルトンの集団に囲まれていた。
「モンスターハウスになったわ。倒さないと進めないようね」
「っし、本望」
「本望なのは貴方だけよ……。ボスのためにMP温存したかったのだけれど」
「なら私一人に任せとけよ」
私はとりあえず鉄球で敵を薙ぎ払う。
わざわざ敵さんがつけてくれた大切な武器だ。丁寧に扱わねえとなぁ。
そして、私はスケルトンの骨を一本へし折り拝借。そのままぶん投げる。
「骨ブーメラン!」
「……さすがに私も戦うわ。経験値欲しいもの」
「そうか。いいぞ」
「ファイヤー! 火葬よ! 燃え尽きなさい!」
スケルトンの一体に火が回る。その火はどんどん伝染していき、辺り一面火の海に。
乾いている布はよく燃えるよな。
数分後には全部片付いていた。
「おしまい」
「粗方あなたがやったわ。さすがね、蒼眼の死神」
「その呼び方やめろって」
「ククク……。先を急ぐわよ」
と、歩き出した。
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