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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

テーマ 『TV』

作者: サコラン

 TV感が皆無という、致命的欠点。

「ザザ……、ザー……」


たった一つのテレビ。

壊れかけで、すごく昔のテレビ。

世界に一台しかない、私の大切なテレビ。


見つめ続けても、何も映らない。

そうと分かっていても見続ける。

可能性なんて、ゼロなのに。



私の手には、赤い液体。

髪の毛には、赤い何か。


顔でさえ赤く染まり、テレビも赤い。

いや、赤くなった。

『みんなみんな、紅くなった』



テレビはこの世に一つしかない。

それを使う人間なんて、この世にいないから。

人間がいないのなら、番組なんてない。

何もかも、ない。



ない。

ない。

ナイ。



全ての原因は、私。

全ての命を刈り取り、殺戮を繰り返すもの。

それが、私。私の使命。


テレビが消えた。

それでも、私は見つめ続ける。

画面の先には、真っ赤な自分の姿だけ。




そのロボットは見つめ続けた。


自分の犯した罪から、少しでも逃れるために。

過ちから、逃れるために。




『ワタシハ、ナニモヤッテイナイ。ダカラ……』


ガシャン! ロボットが崩れる。

こうして、地球上のすべての命が消えた。

 第三回目、決まっていない。

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