推理ゲーム第一問
「それではまず第一問! 時間も限られていることですし、早速行ってみましょう!」
司会はそう叫ぶと同時に、最初の問題を読み上げ始めた。
『ある朝のこと。2階建てのアパートの一室で若い女性の死体が見つかった。
首には紐のような跡がくっきり残っており、絞殺であることは明らかだった。
第一発見者は隣の部屋に住む若い男。激しい雷雨の中、散歩を切り上げアパートに帰ってきた際、窓から男女が激しく争う声が聞こえたそうだ。しばらく経つと争う声は止み、自室に入る前に隣の部屋のドアを見ると扉は開け放されていたという。下手に巻き込まれるのも嫌だからそのままにしていたが、朝になっても扉は閉まっておらず、不審に思って中に入るとすでに彼女はこと切れていたという。
その後の事情聴取で男は、フードを被った不審な男とアパートの階段ですれ違ったと証言した。
話を聞いた刑事は第一発見者である男を逮捕した。
さて、これは真実の罪か、冤罪か、どちらであろうか?』
「――と、以上が一問目の問題となります。質問は一切なし。男が犯人なのかそうでないのかを、理由をつけてお答えください。制限時間は十分! よーいスタート!」
ここで登場した問題は同じくなろうで書かれているそらりす様の『under the lighthouse』で使われていた問題を拝借したものです。もしこの問題から本家に興味をお持ちになった方は是非一読してみてください。
それから、この問題を主軸として混沌推理が次々と繰り広げられます。真の解答は何か、皆さんも推理してみてください。