大好きなあなたに……
本作品は主のツイキャス企画で作成した作品を掲載したものです
少しでも楽しんで貰えれば嬉しいです
「ねぇ、今度一緒に出掛けない」
私はこの人と一緒に出掛けたかった。だから思わず一緒に出掛けたいと言ってしまった。
私とこの人は付き合あってもいないし、今まで絡み自体そんなになかった。
ただ私がずっとこの人のことを知っていて、傍から見ていただけ。
でもこのままではダメだと思った私は、勇気を振り絞ってこの人に声をかけた。
それから少しはこの人との絡みが増えた。私はそれが嬉しかった。
余りにも嬉しかったため、私は思わず一緒に出掛けたいと言ってしまった。
きっと変な人だと思われたよね。きっと嫌われちゃったよね。
私の気持ちはどん底近くまで沈んでいた。
なぜあんなことを言っていまったのだろう。そんなことばかり考えてしまう。
「いいよ、どこか行きたいところでもあるの?」
この言葉聞いた瞬間、沈んでいた私の心は一気にテンションが上がった。
断られるだろうとばかり思っていた。
しかしこの人は嫌な顔せず、いつも私に接してくれるような優しく答えてくれた。
私はその様子に余計またこの人のことを好きになってしまった。
顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。しかしなるべく悟られないようにいつも通りでいられるよう意識した。
「ほ、本当ですか?」
声が少し上擦ってしまった。恥ずかしい。
「ああ、いいよ」
しかしこの人は何もなかったように答えてくれた。
ただ気が付いていないのか、それとも気が付いていたが気にしないでくれたのか。
どちらにしても今の私にはその対応が助かった。
「どこか行きたいところでもあるの?」
私はこの人とどこか一緒に出掛けたい。ただそんなことしか考えていなかったため、特にどこか行きたい場所があったわけではなかった。
しかし、誘っておいて行く場所を考えていませんとは言えなかった。言いたくもなかった。
そのため、わたしはとっさに思いついたことを言ってしまった。
「ちょうど今度上映される映画を見に行きたいと思っているの?ダメ……かな?」
「今度上映される映画って確か…………ああ、あれか。俺もあれ気になってたんだよね。いいよ一緒に行こうか」
私は以前この人がこの映画が気になっているという話を聞いていた。そして一緒に見に行く相手が居ないことも。
それは知っていたため、私は思わず映画に行きたいと言ってしまった。
私はその映画についてはあまりよく知らない。けど、こんなにもこの人が喜んでいれているなら、嬉しい。
家に帰ったらこの映画について調べよう。私はそう心の中で考えていた。
その後私とこの人とで今度のお出かけについての詳細を話し合った。
その間の時間は私にとっては幸せであった。ずっとこの時間が続けばいいのにとさえ思ってしまった。
しかしそんな願いは叶うことはなく、お互いに帰る時間になってしまった。
「じゃあ、映画見に行くのは今週の土曜日でいいかな?」
「うん、わかった」
「ならその時にまた会おうね」
そういってあの人は帰ってしまった。
私は少し残念な気持ちになってしまったが、それ同時に今週の土曜日が楽しみでもあった。
この二つに正反対の感情を抱きながら私も家に帰宅した。
もちろん、帰宅している時もあの人のこと考えながら帰った。
ご視聴ありがとうございます
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