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どうか平凡な日常を  作者: 時雨うい
6/10

青春返せ 馬鹿野郎

「よくぞ来た!墓下冥子よ!」

紙袋をかぶって3人の中の真ん中の男子生徒が言った。


「だ、誰ですか あなた!アルどういう事!」

「…今は無理」教えられないと

「残念だが俺らの正体は教えられない!」

じゃあどうすれば教えてくれるんだろ

すると端の女子生徒が言う。

「墓下冥子様 真実を知りたければ」

次はもう端の男子生徒が

「黒魔術部に入りたまええー!」

…は?

「何故?私が?」

「冥子よ お前は俺たちの儀式を見ただろう」

儀式って あれか!

あのときの記憶が蘇る……いやだ…

「ええ…まあ」

「この部にはルールがございます。黒魔術部の掟その六 黒魔術の禁断の儀式を見た者は直ちに黒魔術部へ入部する事 でございます。」

なんだそれ あれ禁断の儀式だったの

「てな訳で入部してねえー!強制だから!」

「…入らないと殺す」

「冗談やめてよ!アル〜」

絶対入らないから私の青春をこんな部活に渡すもんか

「ちなみにアルの家は有名な日本マフィア黄昏組だからな本当に殺されるぞ。」

真ん中の男子生徒が言った。

嘘でしょマジかどうしよう。

「……今から幹部の仲間呼んで殺す」

アルが真面目な顔でスマホを取り出しだれかと通話を始める。「うん…今すぐ……殺して」

やめて 死にたくないよ アルちゃん早まるな

「どうしますか?冥子様 アル様が本当に殺そうとしておりますよ。おや黄昏組の方が到着したようです。」外から凄いエンジン音が…

「さあ〜早くしないとくるよー!」そこの男子笑いながら言うの本当やめろ「わかったよ!入るよ!」ああ…言ってしまった。入るって言っちゃった。「……うんやっぱいいよ大丈夫」アルはスマホで誰かと通話していた。おそらくやってきた黄昏組を帰らせたのか。アル怖いわ… 「入るのだな!?」「うん 死にたくないし…」「じゃあ 手続きよろしく頼む」

「はい 了解いたしました… もう紙袋はお取りしても良いのでは?」「そうだねえ〜」

「うむ」お、お、外すのか?お、お?

外すと言って黒魔術部の私と端にいた女子生徒以外全員どこかに行ってしまった。外せや

「取らないの?」「はい冥子様が完全に当部活に入部したら取ります。放課後正式に自己紹介でございます。」

「ふむ」「ではこちらにお掛けください。」

女子生徒が赤い布がかかった机と椅子を指差した。なんだろうこの鎖とか宝石とかの装飾中二病感ヤバいよ。

「こちらの書類にサインをお願いします。」

女子生徒がペンを持ってきたが私は自分のペンを使う事にした。「自分のペンで書きますんで」「あ、冥子様 こちらのペンで書いていただかないと意味がございません。」なんだそりゃー

女子生徒が持ってきたのは黒い羽根ペンでガチのルビーが着いている。「これガチルビーだよね?!?」「はい黄昏組の方から」「凄い」ヤバいな黄昏組

あまり使いたくないけど私はそのペンで書類にサインした。女子生徒は何故かサインした書類に向かって何か唱えていたのは気のせいだと信じてます。

「では入部記念の品を」

と真っ黒の大きな袋を渡してきた。

「後でお開けください」

「あ、はい」

「これで手続きは終わりです。では私は失礼します。お疲れ様でした。」

どうやら終わりらしい。これから黒魔術部か… 私の貴重な青春を返せ。馬鹿野郎


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