家族がヤバい件
うわあああああ
なんかこいつら呪文唱えだした
え?なんか体が動かなくなって…
私の体は悪魔に乗っ取られた
「キエエエエエエエエエエエ」
悪魔のものすごい叫びが私の口から出てきた
それから暫く経った
「う…あれ 体が動く」
椅子にも縛られていない
周りの奴等は血を流して倒れている
「自由か…」そして今ごろ気がつく
私がブレザーの制服を着ている事に
髪は触った感じ肩ぐらいまである
近くには私の学生鞄らしきものと薄汚れた生徒手帳 写真の人物は私だ
墓下冥子 高校1年生… 私不幸な子だな
そういえば私閻魔に転生行きにされたんだ
そうだった 普通の子がいいって言ったのに
この名前か……
「せめて冥子じゃなくて芽衣子なら良かった」ちょっとした文句を言ってみる
閻魔に聞こえてればいいのにな
「ヤバいこいつら起き上がって来た!」
逃げなきゃ また儀式が!
私は鞄と生徒手帳を持って一目散に逃げた
古い校舎を駆け抜け幸運な事に昇降口が近かったため奴等に見つかる事なく逃げれた。
「撒けたか」
なんとか校舎から出てきた。
どうやらここは旧校舎だったらしい
割れたガラスの窓に血のあとが付いている
怖い
とりあえず正門を抜け呑気に歩く家まで帰ろう。何故か家の場所や親の顔 クラスの友達の顔が記憶に入っていた。あ私お姉ちゃんがいるのかなんか引きこもりっぽいぞ 凄いな…え 黒魔術部? さっきの奴等は黒魔術部なの?
そういえば奴等も制服を着てた気がする
まあいいや もう関わる事は無いだろうし
帰ろう
家は意外と学校から近い普通の一軒家
ドアを開けば母が夕食を作ってる匂いがした。何故かこの匂い・音をいつもの日常だと思い安心感が湧く。「ただいま」自然とこの言葉が出てくる。ダイニングへ行くとカウンターに料理が並んでいた。
「あ、おかえりー」キッチンから母が顔を覗かせてそう言う
家に大量の中古本を買って帰ってきた姉と母の3人で夕食を食べた。私の記憶だと姉は墓下冥奈
「何の本買ったの?お姉ちゃん」姉の中古本を見ていたらそんか質問をしていた。
「BL同人誌…亮太君受けのうへへへ…」まさかの姉が腐女子だったという事実が発覚。
「あらあ〜私も読ませて〜」は、母よ!母も腐女子だったのか⁉︎母の顔がとてつもなく笑顔だった
ああ どうしようこの家族 …