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7話 ステータスプレート

今は大コクエンでアプス王国に向かっている。

俺の後ろにマイシャがいて後ろから抱きつくように座っている

マイ者の頭にはハクエンはうつ伏せでしがみついている。

流石に髪の毛を引っ張られるのが嫌なのか白いベレー帽のような帽子をかぶっている。


帽子は飛ばないのか心配になったが、これもおじいちゃんからのプレゼントらしい。

さすがおじいちゃん!さすおじ!


コクエンは相当な早さだ。

あのまま徒歩だったら一ヶ月はかかっただろう。


アプス王国はかなりの大きさだった。

遠くからでもわかる王国の中心の白い城。

白い壁で赤茶の屋根。

まさに西洋の町並みとそっくりだ。


一つ違うのは町を囲む城壁を沿うように囲む防御結界。

相当の腕の持ち主だと予想できる。

封印前でも破るのには一苦労だっだろう。

今の状態では不可能だ。



アプス王国が見えたところでコクエンには大コクエンからマイシャサイズの小コクエンになってもらった。

カバンをマイシャに持たせ、コウクエンに乗せている。

俺はコクエンを引いている。


門見えてきた。

入場待ちの列が見える。

俺たちもそこへ並んだ。



しばらく待ち時間は続いたが1時間ほどで順番が来た。


「目的は?」

門番の質問。すでに考えてある。


「珍しい魔法陣を見つけたため売ろうかと。」

商売目的。旅の商人風。まあ大丈夫だろう。

相手の目の色が少し変わる。


「1枚どうです?」

周りに聞こえないように言う。

少し魔力を通してちゃんと動くことを証明する。


門番は何も言わずに懐にしまう。


「ステータスプレートはあるか」

知らない言葉だ。


「すみません。旅の途中で落としてしまって。」

よくありそうな言葉でやり過ごす。


「ちゃんとギルドで発行・・・再発行してもらえよ」

賄賂が効いたか。


「特別だぞ。通れ。」

傍らに大きな狼に乗った少女。しかも少女のかぶっている帽子の上にはリス。

そんな怪しい二人組でも通れるとは。


  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _



「ステータスプレートか・・・」

しばらく街の中を見て回った。

ひとつ気づいたのが時々本人確認の時に要求されているプレート

門番の話によればギルドで発行してもらえるらしい



どうやら今はゲーム時代と違ってギルドはほとんどないらしい。

今あるのは二種類。冒険者ギルドと国営ギルド


冒険者ギルドはゲーム時代と同じようなものらしい。

仕事を引き受け金を稼ぐ。モンスターの素材で金を稼ぐ。そんな感じだ。

その報酬の一部が会費として引かれる。

ひと月の合計会費に届かない場合、追加で払うかギルドを抜けるらしい。

合計会費にとどいても報酬から引かれていく。


国営ギルドは身分証明としてプレートを配布する。

そして月にいくらかの税を払う。

その代わり税は一定。



どちらにしようかは少し悩んだ。でも冒険者のほうにすることにした。



冒険者ギルドは小さいのから大きいいのまでアプス王国だけで50程度あると言われている。

小さいギルドでは月の会費が少ないが依頼数も少ない

大手では入るためには厳しい条件がある。そして月の会費もそこそこする。

だがしかし依頼数は多く、種類も多い。そして成長も早い。



悩まずに大手に行きたいがまずは国営ギルドで仮プレートをもらった。

もちろんマイシャの分も。

名前:アバド 性別:男 年齢:23 種族:人族 職:なし LV:1

攻撃:D 防御:E 総魔力:C  魔攻:C 魔防:C 俊敏:D


名前:マイシャ・デリシン 性別:女 種族:フェル族 年齢:28歳

職:召喚士 LV:20

攻撃:I 防御:I 総魔力:C 魔攻:H 魔防: H俊敏:G


「・・・レベル1無職」

職ってどこに行けばいいんだ?


「総魔力一緒!」

マイシャは総魔力だけおかしい。

レベル20で総魔力しか上がってないってことは召喚士って総魔力しか使ってないのか

マイシャは自分で召喚することがないのか・・・

でも多分このステータスは総魔力以外子供並みなんだろうな。


でもそれだと俺レベル1にしては高すぎないか?


‘現在のレベル1の中では最強のようです‘

おっ出てきた。


(レベル1で最強と言われても・・・)

(人間の何レベくらいなのかの方が知りたいよ・・・)


となりにマイシャがいるため声に出すこのと出来ない質問。

心の中で呟いておいた。


‘戦闘職のレベル20くらいのようです‘

‘しかし職業による補正がないため、非戦闘職で考えた場合レベル80相当だと考えられます‘


まさか答えてくれるとは。

そして主婦レベル80恐るべし、レベル20の戦闘職と渡り合えるとは。


(で?レベる20はどれくらいなもんだ?)


‘王国騎士団がレベル30~40、騎士団長がレベル50となっています‘

‘なのでギルドの中でも中位程度の実力者と考えられます‘


(そうか・・・コクエンハクエンも含めてこのへんでいいダンジョンないか?)

レベルを上げなければな。流石にレベル1では門前払いだろう。


‘魔狼迷宮という地下ダンジョンがあります‘

‘最近出来たダンジョンのようなのでまだ知られていません。そのため人目を気にせず自由に戦闘できるためそこがいいかと‘

‘やはり大コクエンと小コクエンでは戦闘力の差が大きいです‘

‘しかしこのダンジョンは集団戦を仮定しているためか所々広い場所があります‘


「よし!そこへ行こう」


ビクッとマイシャが反応する。

突然こんなことを言ったらびっくりするのは当たり前か。


ひとまずこのことを3人に伝えるため人目の少ないところへ行こう。

それから準備の買い物だ。








次回明日朝5時投稿予定です。

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