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13話 ギルド

文字数増量頑張ります。

5000~6000字を目標でいきます


 今一人でアプスの城門前に立っている。

入るためにはステータスプレートを見せれば良いだけだから前回みたいな面倒くさい事も無いようだ。

ではなぜこんな所に立っているかと言うと久しぶりの一人に感傷に浸っていた。

こちらに来てすぐいつもくっついて離れないマイシャに会った。

そのあとハクエンとコクエンに会った

コクエンはかなりうるさい。喋りがイライラする。

ハクエンは逆に喋らない。ただ静かにマイシャの帽子にくっついているため人形みたいだ。裏道で喋ったのが久しぶりのはず。

一緒にいた時間は僅かで半日もいないのに一番インパクトが大きいのはラサニアだ。

あの人は半日しか会っていないとは思えない。

一番はこの世界に来てまだ二ヶ月位しか経っていない。

そのうち一ヶ月は師匠と二人。


そこに近づく人影。


「アバドさん何たそがれているんですか。ラサニアさんが暴走しているんですから急いで入ってください」

ガランさんが迎えに来た。どうやって俺が今日帰ってくることを知ったのだろう。俺でさえ昨日知ったのに

「そう言えばガランさんにあのまま女探しに行きましたよ」

だから今一人になれることができた。

「あの女好きのことは今はどうでも良いです。息子がやられる前に店に戻りましょう」


「息子?」

この人息子がいるのか。

「ダレイのことです。鬼と人間族のハーフですよ」

えっ?えっ?えっ?

ダレイさんってガランさんの息子なの?ガランさん鬼と?

・・・ラサニアにやられる?


  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _



先に進みたくない。裏道から轟音が聞こえる。


「お店大丈夫なんですか?」

「ガラスは割れてしまっているでしょう。しかしあれは私お手製の氷なので問題ないです。」

「お店はなんの心配も無いんだ・・・」


勇気を振り絞って裏道に入る。・・・すると轟音がやむ。

店の前までの道は壊れているところはないため店の中でしかやっていないようだ。店の前はガラス(氷)が散乱している。


カコ


鈴の音が少し悪い。恐る恐る中へ入る。

目の前にお辞儀をして出迎えてくれるラサニア。

「おかえりなさいませ、旦那様。妻にしますか?ラサニアにしますか?それとも、わ・た・し?」

すべて同じじゃないか!・・・いや。妻だけはただの妄想か。裏世界のこともあって混乱している。

「じゃあつm・・・」


パラパラ・・・


奥で天井から何かが落ちる音。一体何が。


・・・ドサッ


天井からダレイが落ちてくる。

何があった?もしかして天井にめり込んでいたのか?・・・ガランさんが壊れることを心配していなかった素材の天井に?


‘警告します。『古魔法エんシェントマジック』が発動。言霊魔法『選択』対象『アバド様』‘

‘『選択』は相手に何かを選ばせる呪文。発動条件は相手を何よりも強く思うこと。制限はありませんが発動条件がかなりシビアです。‘


古魔法エんシェントマジックって何。なんでそんものが使えるの?)


古魔法エんシェントマジックとは今の完全に専門分野に別れる前に存在していた魔法。その多くが一子相伝のため消えて行きました。おそらくアバド様に出会ったことによるある一種の先祖返りかと‘


(逃げる手段は?)


‘ありません‘

なんてことだ!しかしまだ俺には妻という逃げ道が・・・


‘補足します。この場合ラサニアは本人を、私のラサニアを指し、妻は対象であるアバド様が最初に妻のことをラサニアと認識したため変更はできません。裏世界でも妻=ラサニアが確定しました‘


チッ!

状況は最悪。ルシフでさえ敵だと思えてくる。ガランさんは天井に穴が空いたのが相当ショックだったのか「天井・・・」とつぶやき、呆然としている。せめて天井のことではなく息子のことを心配してくれ。


(もう何を迷うことがあるが。逃げ道はないんだ。諦めよう・・・)


「決まっているじゃないか。・・・全部だよ」

わざと「全部だよ」のところだけラサニアの耳元で囁く。

直後、耳元で囁かれたラサニアは力が抜けたようになり、それをアバドは受け止める。ラサニアは軽く痙攣している。受け止めた瞬間ラサニアの太ももに股が当たってしまう。

当たった瞬間大きく『ビクン』となり、太ももが何故かビッチャリ濡れた。

顔は見ないでおこう。さぞかし幸福そうな顔をしているんだろうね。

一ヶ月ぶりの俺だもんね。・・・仕方がないよね・・・。


  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


アプス1の戦闘ギルド『峨々たる山脈』俺はいまそこの前にいる。

師匠と別れる前にもらった一枚の紹介状。このギルドならSに一日でなれるから行けと言われていたから。

明らかに面倒事の匂いがプンプンする。なんだろうSランクの人と一対一の殴り合いとかかな。


「すみません。ここが戦闘ギルド『峨々たる山脈』でいいですよね。」

石づくりの多くな建物広さは体育館ほど、高さは3階くらい。アプス一大きい建物らしい。

入口の前には屈強な男と普通なやつの二人。その片方に声をかける。普通なやつがよかったが居眠りしてやがった。

「あ?なんだ小僧依頼か?」

「いいえ。これを」

そう言って紹介状をわたす。

「紹介状?とりあえずステータスの確認だ。」

俺はプレートを見せる。

「レベルにしてはステータスが高い。いい武器でも使っているお坊ちゃんか。」

「とりあえず中で確認してくる。ここで待ってろ。」

すらっと馬鹿にされたよな。


門番がしばらく帰ってこない。もう一時間だよ。残ったもんばんと話してたら仲良くなってしまったよ。名前はラクテイと言うらしい。

体があまり屈強でない理由は獣人とのハーフで見た目は人間だが元の性能が全然違うらしい。


「そういやさ。アバちん剣士なのに剣持ってないよな」

「ラクさんここだけの秘密ですよ。実は魔法剣士何で戦うときだけ作り出しているんですよ」

「アバちんすげぇ!魔法もいけんのか!今度俺にも作ってくれよ!」

「いいですよ!ダチのためなら良いの作りますよ!」

「待たせたな。」

屈強な方が帰ってくる。

「明後日日が昇る前にコロシアムに来い。そこで検査をする」

「早いですね。わかりました」

「ちゃんとフル装備で来いよ」


  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


「まさかあいつが・・・」

屈強な方デコイはあの謎の男アバドが見えなくなってから言った。

「アバちんがどうしたんだい?」

「Sランク戦だよ。メンバーはS以外全員」

「おい・・・デコちん冗談きついよ。アバドなんて魔王といきがってる裏道の新人でしか聞いたことないよ。ステータスもそんなに高くなかっただろう」

「気になるのは紹介状の名前だ。」

「誰だったんだい」

「ギルマスだよ。あの人の弟子だって言うんだよ」

「・・・冗談きついよ。Sランクでも教えなかったあの人が弟子だなんて」

「だが俊敏のAが気になる。もしかすると・・・な。」

「・・・・・・全く冗談きつい・・・」



明日から5時投稿に戻ります

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