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9話 喫茶店にて

見てくれている人が段々と増えているようです。感謝!


総PVも2000を超えました!

アバドたちは未だに裏路地にいる。

先ほどの場所からは離れたところで少し休んでいる。

マイシャはあの後すぐに起きた。

コクエンの口が真っ赤のため、表通りは言うまでもなくダメだろう。



今は一休みをしている。裏通りをクネクネと走ってきたため俺が疲れた。

コクエンは平気そうな顔をしている。

俺はマイシャが起きるまでは俺が担いでいた。

コクエンに渡して万が一でも血がついたら嫌だろう。

それあってすごく疲れた。



しかもなんで一番休みたい俺がコクエンの口を洗わなきゃならんのだ!

魔力変換で水を作り出し洗っている。


「いや~楽しかった♪」

まだ洗ってるのに話出すこのアホ犬


「血生臭っ!」

あんまりなれたくないなこの匂いには。


「いや~あんまり美味しくなかったね。でも一番最初に話かけてきたボスっぽいのは少しだけ美味しかったよ」


「どうでもいいよ。でもあの時どうやってあんな綺麗にくいちぎったんだよ」

「流石に小サイズでは無理だろ?」


「あぁあれかい?」

「あれは頭の部分だけ一瞬大きくしただけさ!」

そんなことができるのか?


「そんなことできるなら最初から言えよ」

まあ裏路地の戦闘は避けられなかっただろうけど


「いや~まさか僕もできるとは」

そんな確証のないことをやったのか。

呆れて何も言えない


すると一人の老人が目の前を通る。

白髪白ヒゲの優しそうな顔の老人。

白いワイシャツ。短い腰下エプロン。黒めのジーパン。

革靴がやけに綺麗だ。

なんだろう・・・どこかで見たことがある服装。


「おや!あなたはダラムさんのお孫さんではありませんか!」

どうやらマイシャの知り合いのようだ。


「ガランのおじさん!」

マイシャも相手がわかるようだ。


「どちらさんだい?」

あっ・・・喋りやがったこのクソ犬。


「おや珍しい。喋ることもできるサイズ調節のできる狼神種ですか」

「有名な個体ではないようですね」


「・・・!」

このガランとかいう老人できるな!

まさかサイズ調節もバレてるとは。

そしてコクエンは一回シメとくか。


「警戒しなくてもわたしはお孫さんの味方。あなたの味方です」

「どうです?私の店に寄って行きまあせんか?」


「・・・お誘いありがとう。ぜひ寄らせてもらうよ」

長老の知り合いのようだし大丈夫だろう。

まずマイシャがもう行く気マンマンだしね。


「すぐそこです」

そう言って裏路地を進む。


その店は裏路地にヒッソリをあった。


外観は喫茶店。

なんでこんな裏道にあるんだろう。

きちんと手入れされている白壁が綺麗だ。


カラン


ドアを

開けて入る。

そうか・・・どこかで見たことがあると思ったら喫茶店のマスターの格好と同じなんだ。

こういう細かいところが日本にいた頃と変わらない。

そのため『実はゲームの中なのでは』と思ってしまう。


がそんな考えもなかにいた人を見たら忘れてしまった。


体型がサルシアと同じくらいのハゲがガランと同じ服装で立っていた。

あっちのほうが顔がもっと猿人っぽいけどな。


「ただ今帰りました」


「おう、おかえり」


同じ服装なんだからそうだよな。

強盗とかじゃないんだな・・・


こんな裏道で鍵開けたままなんて危なくないのかとも思ったけど、

これがいたら安心だよな。


「オヤジ、それは客か?」

まさか親父おやじじゃあないよな?

オジギ的なほうだよな?


「知り合いの孫です。」

「なんだか面白そうだったので拾ってきました」

サルシアモドキが頭を抱えた。


「またかよ!先週もそれで敵国のスパイ拾って、昨日逃がしたばかりじゃねえかよ」

それって国家としては大犯罪だよな。

知らない奴の前で気軽に言っていいことじゃないよな。

(アバドはそれと同列だと思われていることに気付いていない)


「でもダラムの孫ですよ?ほっとけないでしょう。」


「デリシンさんところの・・・えっそれって。」


「そうです!天才召喚士です!」

このじじい楽しそうだな・・・

そうとう苦労したんだろうな・・・髪ないし・・・


「で?そっちの男は?」


「ん?俺か?」

話題が俺に変わった。


「これはオマケでしょう」

なんて適当な事を。

「オヤジは黙っていてくれ」


「俺はアバドだ」


((・・・!))

ふたりの表情が険しくなる。

当たり前だろう。アバドといえばこの世界では消えたアバドしかいないから。

消えたアバドは世界を滅ぼしかけた大魔王、世界征服に一番近かった男。

同じ名前の他人ということもあるが好き好んでそんな名前をつけるやつはいない。


ふたりはアバドと名乗る男を見るのはこれが初めてじゃない。

裏通りではその圧倒的な名前で身の丈に合っていないことをする新人を何人も見た。

だが共通して裏通りの住人というより馬鹿な田舎者なのだ。


しかしコイツの雰囲気は少し違う。

そんな馬鹿な雰囲気は感じさせない。

しかし何のためらいもなく自分がアバドだと名乗ったのだ。


「お前・・・正気か?その名を名乗るなんて」


「まずお前も名乗れよ話をしにくい」


「俺は・・・ダレイだ」

このダレイというやつすごく失礼じゃないか?

だってそうだろ。名乗れと言われたから名乗ったら、睨まれて、観察されてから正気を疑われたんだぞ。

こんなに失礼なやつに合ったのは初めてだよ。


・・・しかしこのダレイというやつ強いな。俺が名乗った瞬間の殺気が本気だった。

殺気でいえば隣のガランのほうが桁違いだけどな。

まあ長老を呼び捨てにできるんだから一般人ではないとはわかっていたけど。


・・・・・・。


空気が張り詰める。どうやら俺の不機嫌さが伝わってしまったらしい。

ガランの足下が凍りつく。氷属性か・・・珍しい。

一応水属性と火属性の混合種だったはず。水属性ベースで火属性の温度調節を使った魔法種。

氷属性はそれを簡単にできて、そこから魔法を使っていく特殊な属性。

普通の人では、氷魔法が霧魔法になる。属性ではない。


二人共武道職のようだ。ガランは足に濃縮している。

ダレイの方が大雑把だ右腕全体そして肩や胸の方まで覆っているせいでガランより薄い。

二対一か、かなり不利だな。ていうより勝ち目がない。レベルが低すぎる。

助けを求めようとコクエンを見ると・・・


「いや~面白い!」

思いっきり笑ってやがる。

こいつのおかげで少し冷静になれた。

というよりもコイツの方にイラついた。


「まあ。でもとりあえず落ち着こうか。マイシャの前だ」

マイシャの知り合い同士ということもあってかすでに半泣き。


二人もわかってくれたようだ。


  _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _



どうやらアバドという名は俺が思っている以上に有名らしい。

アバドは物語でも死んではいない。勇者に直接倒されたわけでもない。

もしかしたらまた現れるかも知れない恐ろしい存在。

それは裏通りでもそうらしい。

新人などが名を上げるために使う。もちろん目にしてしまえだ簡単に偽物だとわかるだろう。

しかし確認できなければ本当に恐ろしい存在。


そんな名前をごく自然に名乗ったら警戒するよな。

まあ俺の話をしたら信じてくれたよ。マイシャという承認もいるしね。



そんなこんなでなんとか誤解を解くことができた。

コクエンのおかげだな。


それと王国での滞在先としてここを使っていいと言われた。

二階が宿泊施設らしい。・・・なんで裏通りにあるんだよ。

宿を探す手間が省けて良かったけどね。


今日はもう休むことにしよう。

明日は職業案内所を勧められた。

レベル1の無職の元魔王は笑われたよ。


なにがいいかな魔法職はもういいかな。

でも魔法使えるから魔法剣士なんてどうだろう。

今までとは違う新しい職がいいよな。



シルバーウィーク中は0時の投稿です

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