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第2章-7

このスキルの効果は高威力の3連撃。

しかも、消費MPはたしかに多いものの低レベルプレイヤーでも使用できるところがかなりのメリットだ。

だが、

「はあッ!」

俺が光り輝く片手剣を右から左へ水平に切れ込むと、毒兎のHPがぐーんっと減り、ダメージを受けていたポイズンラビットは即死、もう一匹はギリギリ耐えた。

それと同時に俺の残り半分のHPがかなりの勢いで減る。

そう、これこそがこの技のデメリット。

与えたダメージの20〜30%を自分が受けるというものだ。もはや(諸刃の剣)とかわらない気もする。

俺は手を止めることなく続けて、左下から右上に素早くスライドした。

「はああッ!!」

このSRRではもうすぐできるVRMMOとは違い、自分の本当の体で戦うから、スキルを発生すると勝手に身体が動いてくれるっということがない。

だから、空中からの大技! 目にも見えない素早い動き! という人間離れの技は使えず、違いがほとんどないスキルになっているようだ。

そして、連続技に関しても身体が動いてくれない。そのため、手を止めずに斬りつづけないとスキルがキャンセルされてしまうみたいだ。

2連撃目の技で俺のHPは黄色に達していた。

毒の追加ダメージも合わさり、かなり削られる。

だが、ここでやめても結局は死ぬ。

だったらっと三連撃目を喰わそうとした時だった。

毒兎が避けようと後ろ足を縮め、飛ぶ準備をしている。

「……やばい」

連続技は当たらないとそこで終了されるようになっている。だから、ここで透かすわけには……。

俺はどうにかして、剣を上から下に斬り裂こうとするが、間に合わない。

逃げられると思った(矢先に)だった。

「⁉︎」

後ろからまさかのナナさんの両手剣が飛んで来た!

両手剣は俺の頭上ギリギリを通り、ジャンプしたウサギの耳にぶつかる。

そのお陰で、一瞬ではあったがウサギが空中で止まった。

「逃がすかああああ!」

俺はその隙を逃さず、上から下へ剣を振り下ろす。

地面で防御姿勢の3匹目ごと斬り倒すと、逃げきれなかった2匹目のウサギのHPは0になり、守りに入ったウサギは赤まで減った。

「止めだああぁぁああ!」

今日一番の叫び声で俺は剣を真っ直ぐに突き刺した。


もうこの時点で俺は自分の残りHPなんか気にしせず、目の前の敵を倒すことしか考えていなかったのだと思う。

最後の一匹のHPが0になり、思い出したように俺は自分のHPバーを見た。

黄色ゾーンだった体力がどんどん減り、止まる気配がない。

右手に持つ剣を突き出したまま俺は願い続けた。

止まれ。止まれ、止まれ、止まれッ!

そして、俺のHPは0に



「止まった……」

米粒2粒程度に俺のHPは残り止まった。

深いため息とともに剣を手放し、その場で崩れる。

緊張してたせいか手には地面の草の感覚さえ感じられない。

すると後ろからナナさんが真剣な眼差しで俺の元へ駈け寄って来た。

「なに安心してんのよッ!まだ終わってない!アンタ毒状態なのよ!」

ハッと思い出した俺はまた新たな緊張に襲われた。

たぶん今の自分の顔が真っ青だとわかるくらいに額から汗が流れる。というか、瞳からも流れそうだ。

「ほんとバカなの!?」

そう言うとナナさんが右手に持つポーションを俺に投げかけた。


「「は〜〜〜〜」」

二人の安心混じりの長いため息が地面から伸びる草を揺らした気がした。

俺のHPがどんどん回復していってるので、一応セーフだったようだ。

ナナさんもさっきの戦闘のドロップアイテムである毒消しを使い、お互い一応な安全状態になった。

…………正直、今の戦闘は危なかった……かなり。

これがデスゲームだったらこんな危ない賭けはできないだろうな。

なんてアニメ見すぎ病故の考えが浮かんでしまったが、すぐに現実を見る。

「アンタバカなの?もう少しでHP0になって退学になるところだったのよ!」

俺は何も言えずに黙って頷く。

「もう少し考えて行動……」

とそこまで言いかけるとハッとした表情になり、朴を赤く染めてそっぽを向いてしまい、それ以上は俺を叱らなかった。

わずかな沈黙が訪れたが、すぐにナナさんに破られる。

「それはともかく、何なのよ。あのスキルは」

急にその話をするとは思わなかった俺は何のスキルのことか考えてしまった。

すると苛立ったようにナナさんが続けて訊いてくる。

「だから、あの自分のHP削られるスキルのことよ!あんなスキル片手剣スキルにはなかったと思うし」

またも俺はナナさんが意外にもSRRについて詳しいことに驚いた。

ギャルのくせして、ちゃんとあんな分厚い説明書なんか読んでいたのか。

たしかあれには現在公表中のスキル一覧もある。

侮れないな今時のギャル……。

とぼーっと考えていると、

「アンタ答えないつもり?」

ジッと苛立ちを含んだ表情でナナさんが睨んできたので、首を横に振った。

「えっと、あのスキルはスウィフトソードって言って、効果はナナさんが言った通りだよ」

「っで?」

この言葉の意味はつまり、どうやって手に入れたんだ?っと訊いているのだろう。

「きょ、今日、待ち合わせまでけっこう時間があったから、簡単なクエストをテキトーにやろうかなって思って……」


時間はナナさんと待ち合わせをする前に遡る。

俺が今日初めてSRRに来た時だ。


***


どうも白川みつきです。

またも更新遅れてしまいすいません。

最近遅れすぎて恒例行事と化している気がして更に申し訳ないと思っております。

前回の約束(?)通りに、2日に一回は一旦やめて、3日に一回に更新をする形式にしたいと思います。

ということで、次回の更新は8月16日日曜日にしたいと思います!

良ければ読んでください!


それとですね……。

祝7000PV(アクセス数)突破!&2000ユニーク突破!

ありがとうございます!

それに早くもブックマーク(お気に入り登録)が29に!

これからもよろしくお願いします!

目指せ書籍化で頑張りますッ!



ではでは!


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