第2章-6
「早速だけど、俺が回復するまで数分耐えられる?」
俺が尋ねるとフンッと鼻を鳴らし答えた。
「わかったわよ」
「それじゃあ、GO!」
俺の掛け声に合わせて、ナナさんがモンスターに向かって草原を駆け、剣の柄をぎゅっと握りしめる。
俺は後方に走り、モンスターから離れ、ポーションを使用するというボタンを押した。
ここでのポーションは使用するとメニュー画面上で押すか、物質化して体にかければいいということになっている。そのため、物質化を常に1、2本しているプレイヤーも多いらしい。
「HP回復まで120秒か……」
耐えてくれナナさん。
心の中で願い、俺は戦いの様子を見守った。俺は危険な状態になったらすぐに援護できるようにと剣と盾を構える。
敵は残り5匹。そのうちの2匹は残りHPが少ないため簡単に倒せるが、問題はまだあと3体もいるということだ。
HPも充分にある。それに比べ、こちらは毒状態。回復アイテムは俺が一本使用しちゃったのであと一本しかない。
あと54秒。
回復中は毒のHP消失は止まるからまだいいが、回復が終わるとまた毒のステータス異常が始まる。
「回復終わった!」
俺がナナさんに大声で伝える、走り寄った。
ポイズンラビットが2匹いなくなっているから、あと3匹になる。
「ナナさんHP回復しないで大丈夫?」
「まだ大丈夫、だと思う」
「わかった」
俺が強く頷き、剣を敵に向ける。
敵1匹を下から上へ大きく斬り刻むと、俺の両側から2匹が突進攻撃を仕掛けるが、それを無視し攻撃を続けた。
2回刺し、またダメージを喰らい、俺のHPはすでに半分くらいにまで減ってしまった。
毒がやっぱり痛いな。こんなことになるならゴールドケチらないで買っとくべきだったなあ。
今更後悔しても遅いけど……。
「何ぼおっとしてんのよ!」
そう言いナナさんは正面の毒兎に一撃を喰らわし、消滅させた。
「ご、ごめん」
俺が一歩下がり言うと、ナナさんも一歩下がった。毒兎もなぜだがピョンっと下がる。
「もうHPがやばいかも。今回復ポーションを使っても回復するまでにやられるだろうし……」
このままだと二人のHPが消える。それは誰が見ても確実だった。
もう賭けに出るしかないよな。
迷ってる場合じゃない!
俺は自分に言い聞かせるように
「ここは俺に任せてくれないか?」
ナナさんは俺の発言を聞き、目を大きく見開いて驚いている。
「何か作戦でもあんの?」
「まあね、ちょっと試したいんだ。だから少し離れて待っててくれない?」
俺が朴を緩めて言うと、ナナさんは俺の顔を見て何やら考えていると、
「わかった」
と返事をしてくれた。
「ありがと」
俺はスキル発動条件動作の構えを取る。
右手に持つ剣を左、右へ振り、地面に剣の先を当てると、すぐに剣が輝き始めた。
青い光は徐々に輝きを増し、草原を強く照らす。
俺は全身の神経を【スウィフトソード】に賭けた。
8/9
今回も更新遅れてすいません!
やっぱり2日に一回の更新はきついですね(笑)
次に失敗したら3日に一回の更新に変えますね。
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