第2章-5
まず前方2匹に向かって、片手剣スキルの【スラッシュ】を決める。
片手剣スキルで一番最初に覚える技だ。消費MPが少ないため簡単に使える。
右斜め斬りで、一気に相手HPを半分以下に、そして敵の攻撃を盾で防ぐ。
「まずは一匹ッ!」
叫び声とともに右手から繰り出したスラッシュで一匹目を倒した。
「次ッ!」
と上手くはいかず、背中から二匹の攻撃を喰らってしまった。
「チッ」
運悪く俺に毒の状態異常がつき、じわじわとHPが減っていく。
毒消しポーションはあと……もう一個もない。
たしかナナさんもさっきの戦闘で切らしてたから……現状誰も持ってないことになる。
これは不味いな。
「クソッ!」
と俺は2匹目の毒兎を切り裂く。
「あと1分っ!」
ナナさんの声が遠くから聞こえた。
何としても持ちこたえて見せる。
「ヤバイ!」
と思ったのも(つかの間)。3匹の毒兎がナナさんの方へ走って来ている。
俺は急いで目の前兎に一振り牽制を入れ、全力ダッシュでナナさんの元に。
間に合えッ!
俺の心の叫びが届いたのか、俺はいつもよりも速く走り、ナナさんの元に近づく毒兎を追い越した。
これが火事場の馬鹿力なのかもしれない。
「くっ!」
そして、俺は間に合わないと判断して、体を盾にし、ナナさんをギリギリ守ることに成功した。
ポイズンラビットの3体の攻撃が背中に当たるが痛みは感じない。けど、変な感覚が襲い、俺のHPが半分以上に減少。それに加え、毒のため今もじわじわと削られている。
「アンタ死ぬわよ!」
珍しく焦った表情のナナさんに俺は落ち着かせるように言った。
「ここでナナさんに死なれたら、すぐに俺も殺されちゃうよ。だったら、こうするしかないでしょ?」
「バカなんじゃないの?な、な、何カッコつけてんのよ!」
罵るナナさんの顔にはどこか優しさが見られたような気がした。
俺も余裕を見せているがHPが黄色に突入し、いよいよ危険な状況に陥る。
「もうMP回復したから、アンタは下がってて」
「いや」
「いやじゃない!アンタがここで死なれたらこれから感じ悪くなるじゃない」
「は、はい」
そう言うとナナさんはスキル発動動作をし、手に持つ両手剣が青く輝き出す。
あのスキルは……えっと、たしか【ブレイクダウン】。
剣を地面すれすれから上げ、左上に上げ、右下に勢いよく下げ、切り裂く。
たちまちポイズンラビットは避けきれず顔面から技を喰らう。
するとラビットは地面に吸いつけられるように動けずにいる。
これこそがブレイクダウンの特徴。相手に時折ダウン状態にさせ、1、2分間動けなくなるものだ。
だが、この技にもデメリットがある。スキル発動者の攻撃などの動作ができなくなるスキル使用硬直。それに加え、MP消費も初心者プレイヤーのMPにしては多いというところがある。
すると、ラビット3匹がダウンしてる前に固まるナナさんの後ろから3匹が攻撃しようと構えていた。
やっぱジッと何てできねーよ!
俺は本日2度目のダッシュでナナさんの元まで駆け寄り、盾で2匹の攻撃を防げたが、一匹はナナさんの方へ突進した。
「うぐっ」
とナナさんの声が聞こえ、HPバーを見ると……毒状態を示す紫の泡のようなマークが、
「アンタまた。動くなって言ったでしょ!」
「ご、ごめんごめん」
俺は頭を軽く二度下げ、急いでメニュー画面を開き毒消しポーションを手元に出す。
「それよりもこの状況かなりヤバイよ」
「え?」
「俺ら毒消しもうポーション一つもない……」
「え……えぇぇえええ⁉︎」
俺の言葉に叫ぶナナさんの声が森に響く。するとみるみるうちにナナさんの表情は悪くなる。
「ど、どうしよ……もう回復ポーションも2つしかな」
そこまでナナさんが言ったところで俺が口を挟んだ。
「2つもある、そう考えよう。ここで焦っても仕方ない、できる限りのことはやろう」
8/6
1日遅れてしまいすいません!
次からはしっかりと2日に一回更新してみせます!
それともう一つお詫びなのですが、今回もまた勢いに任せて書いてしまっているのでミスなど文が変になっています。
こちらも近いうちに修正するのでお待ちください。
そして次回は2日後に更新させていただきます!よろしくお願いします!
そしてそして!
アクセス数6000突破!
ブックマーク24!
総合評価48!
ありがとうございます!着々と目標に近づいていることが嬉しく、書くペースが上がりますっ!
これからもよろしくお願いします!
ではでは!




