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第2章-1 本当の気持ち

ユウと別れを告げて3日が過ぎていたころ。

空はすっかり暗くなっていて、フィールドに人の姿はほとんど見えなくなっていた。

なんで俺はあそこまでユウに手伝ったんだろう。

それはユウとパーティーを解消してからずっと自問してきたことだった。

正直あそこまで手伝うつもりはなかった。

たしかに可愛い女の子と久々にパーティーを組んでいたかった。という下心はあったのかもしれないが、しれだけではない。それはほんとだ。

……たぶん。

俺には心当たりがあった。

それは……

ユウが俺に似てたからなのかもしれない。

あのおどおどした様子や、仲間と一緒にいたい。仲間を作りたい。そんな気持ちが俺に、いや、昔の俺に……似ていたんだ。

今はこんな一匹狼ぽくカッコつけているが、ちょっと前まではユウのように友達、仲間が欲しかった。




入学して1ヶ月と少し経過した5月初め頃。

俺を含める新入生は通常授業の後にあるSRRの説明。ビギナー講座期間が終わり、ようやく本当の意味でSRRが始まろうとしてることにみんなワクワクしていた。

5時間目までの通常授業が終わった俺はさっさと教科書タブレッドとノートをしまい、そのまま教室を出た。

急がなくても6時間目の開始する時間には強制的にSRR内、第一大体育館に行かなくてはならない規則だが、俺は待ちきれなく、黒茶を主とした紅葉学園の制服からSRR用の黒の無印スーツに着替えた。

恥ずかしいことに俺はこの学校に入ってからまだ友達ができてない。

いや、待て、そもそも入学から1ヶ月で友達できる奴の方が異常だ。

そんなコミュ力高い奴なんてギャルゲかラノベの主人公ぐらいだろ。

「……はぁ」

自分の考えがあまりにも可哀想だったせいか思わずため息が出た。

さすがにそろそろ欲しいな……友達。

幼稚園、小中とコミュ力の低い俺は友達が出来ず、ここまで来ていた。

俺は人見知りで口数が少ないっというのもあるのだが、トーク力と話しの面白さに欠けている点もあり、今に至る。

だからこそ、高校は頑張りたい!……と思ってるけど、なかなか上手くいかずにいた。

一先ず早く第一大体育館に着いた俺は、脳の感知器を頭と首と両手首と両足首に円形状の機械をはめ、体育館に入る真っ暗な一本道を一人歩く。

この道を一人で歩くのは何度通ってもやはり寂しい。

「…………はぁ」

本日2度目のため息を吐いた俺の目の前がようやく明るい光が見えた。

その光がどんどん近づくにつれて俺の足が早まる。

そして、ついにSRRに来た。

何度来てもこの胸の高鳴りは変わらない。

それに今日からはやっと自由行動となるんだ。こんな嬉しいことはない!

俺がふわ〜んふわ〜んと浮かれているとピロロとメール受信音がした。

俺はそのメールを開く。

差出人は紅葉学園からだった。

内容は……。

『紅葉学園1年生徒諸君。ビギナー講座も終わり自由な行動が取れると思ったことでしょう。ですが、自由になったことでいきなり危険なレベル上げをする者もいるでしょう。そこで、パートナーと二人一組のパーティーを1週間組んでもらいます。このメールの下に、こちらから決めた人の名前を掲載しましたので見てください。それでは良いSRR生活を。』

「うぐっ……」

そのメール内容を見て思わず変な声が出た。

そして、画面を下にスライドすると、そこには……。

「うわぁっ……嘘だろ」

そこに掲載されたのは、女子の名前だった。


7/16

どうも白川みつきです。

次話の投稿が予想よりも早くできて良かったです!


えっと、今回はサクヤ君の少し前のエピソードの序章のような形になってます。

パートナーは誰なのか? どんな子なのか? を楽しみにして貰えるとこちらも嬉しいです!


次回の更新も不定期です。出来れば明日がいいですが……きついかもです(笑)


ではでは!


7/17

本日の朝、更新予定。

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