第1章-9
中級ボスを倒した俺らは勝利のファンファーレと共に経験値が入り、その後に表示された入手アイテムに俺は驚いた。
「なんだこれ?」
俺は目を細めて、入手アイテム名を見ながら考える。
レア度B【獣晶石(じゅうしょうせき】
こんなアイテム見たことあったか?
説明じゃ、ただの武器、道具の素材としか書かれていない。
それにしても、まさかドロップアイテムが俺の所に来るとは思わなかったな。
普通は、レア度B以上のレアアイテムは、ラストアタックした者または攻撃量が多かったものになっていて、たぶん後者の理由だろう。
まぁ、街に戻って調べればすぐわかるだろうし気にせず先に進むか。
そういえば、ユウは?と思いユウの方を向くと、燃え尽きたぜ……っと言わんばかりに疲れた表情をしていた。
「大丈夫?」
俺がユウの元へ近づき尋ねる。
「だ、大丈夫です……たぶん」
たぶんって、でもそりゃそうか。
俺はニッと笑って、右手を差し伸べて言う。
「おつかれっ!」
ハードすぎる戦闘を終えた俺らはマップを再確認して歩き続けること10分。
鉄のように重くなった足で歩いていると森の奥から光が見えてきた。
「出口ですよ!」
ユウは嬉しそうに指を指した。
たしかにずっと暗い森の中にいたってのもあって、出口が見えるのは嬉しいことだがさすがに喜びすぎじゃないか?はぁ、まったく…………。
「よし!出口までダッシュだっっ!!」
すいません。俺のテンションも上がりました。
「「うわ〜〜」」
森を駆け足で抜けると目の前に村のような集落の光景が目に入った。
ここにはプレイヤーは滅多に立ち寄らないので、NPCしかいない。そのため、俺は少し気が楽だ。
「今日はここに泊まって、明日の朝早くに出発しちゃおう」
「はい!」
元気よく笑顔で返事をするユウを見て、最初会った時と比べて随分明るくなったな、なんてふと思った。
「じゃ、日が暮れる前に宿を探そうか」
集落と言ってもけっこう広く、小さな町のような感じだ。
「え⁉︎ そ、そ、そうですね!」
なぜユウの顔が赤くなったのかはよくわからないが、俺らはNPCに尋ねながら宿のある場所まで行った。
宿の前で夕焼けが沈む寸前をちらりと見て、ユウと一緒に宿の中に入る。
あまりにも夕焼けが本物に似ていて、一瞬ここが現実の世界に感じた。
***
さっきのサクヤの顔がユウには少し悲しそうに見えた。
サクヤが時折見せるこの何か思い悩む顔がユウには気がかりだった。
宿に入ると、カウンターに立つ宿屋の主人が決まった言葉を口に出した。
「いらっしゃい。一部屋1日350Gだ!」
「たっっか!!」
と即座に言った年上剣士にユウはつい笑ってしまった。
初め会ったことを思い出すとこんなに素直な人だとは思わなかっただろうと、ユウはクスクスと笑いながら思った。
「な、なんか面白いところでもあった?」
少し焦りながら驚くサクヤにまた笑いそうになったがなんとか我慢した。
6/14
どうも白川みつきです。
いつも読んでくださりありがとうございます。
ブックマークが増えるたびに口元がいつもにやけてしまいます。登録ありがとうございます!
またも更新遅れてしまい申し訳ありません。
現在忙しいので、来週の更新も日曜日になりそうです。
それと、第1章完結を10部以内にしようと思っていたのですが、上手くまとまりそうもないので、現在の予定では11部か12部になりそうです。
本当にすいません。
こんな白川みつきですが、これからも読んでください!
次回も今回に引き続き、会話などを増やした緩めの回にしようと考えてます。
その分、第1章の最終部では戦闘シーン盛りだくさんの予定なのでどうぞお楽しみに!
それと、感想を待ってます!何でもいいので感想を貰えると嬉しいですっっ!
ちょっと話し過ぎましたね(笑)
ではでは!
6/21
最後の部分の内容を大幅に変えました。
(初期と比べて、正反対になっています)
すいません。




