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プロローグ
まずはありがとうございます。それから、ジャンルはあてになりません。一応“学園”としましたが国際要素、若干の謎要素、ぬるすぎるホラーとほんの少しの恋愛を含みます。
カオスで訳の分からない世界をお楽しみください。
「やってはいけないって言われるとやりたくなるよね」
私は言った。彼女は微笑む。
「そうね。アダムとイヴもそうだった」
リンゴをかじる真似をして、彼女は言った。
「何かが起こるって決まってるのにね」
私の言葉に彼女はこう返す。
「好奇心っていうのは、もともと人間に備わっているものなのよ」
確かにそうだ。私にも好奇心はある。
「それを抑えるリミッターの能力次第だね」
私のリミッターは、多分能力低め。彼女のもきっとそう。
「ま、作動させなきゃいけない時なんて来ないわよ」
彼女は言った。私は頷いた。
しかしそのほんの少し後、私達はリミッターを作動させる必要に迫られる。その能力が低い私達は、つい、やってはならない事をやってしまった。
もう取り返しはつかない。