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ハイパーてきとー小説書き方講座  作者: むい
☆ハイパー中級編☆
5/7

・セリフの間の埋め方

Q.セリフとセリフの間の文章って、どうすればいいの? 

A.実際に書いた文章を例にして説明しよう。

例文その1

※「なぁに? 今さら命が惜しいって言うの?」

「違います! しかし、俺が死んだら」

 男の黒目が床の上を舐める。男の心臓が慟哭している。見開かれる瞼。その中で、黄色い虹彩が揺らめいて再び暗夜に向けられた。

「大丈夫。君の大事な人は助けてあげるから」

 暗夜の口許が歪んだ。笑っている。

「いいよ、安心して、死んできなよ」

 ――死刑宣告。冷酷で、残忍。しかし無垢にさえ思える暗夜の笑顔が、男の脳髄を撃ち抜いた。項垂れる。

「……はい」※

この文の場合は、セリフの説明や、セリフを受けた相手の反応や表情の変化を描写しているね。


例文その2

※「断言します。絶対にそんなことはしません」

 まっすぐこちらを刺してくる視線に焼かれて、今度はレーデが目を反らした。顔を彼から放し、未だ目をさまさない輝夜を眺めながら胸ポケットからくたびれた煙草のケースを取り出す。

「そうか。脅して悪かった。信用しよう」

 そう言って空いている椅子に腰を下ろす。取り出した煙草に火を付けると、煙草の先から香ばしい臭いのする紫の煙が溢れだした。

「……」

 会話はない。レーデはしばらくくゆる紫煙を黙して眺めていたが、やがて煙草に口をつけた。

 テトラはひっそりと輝夜とレーデを見比べていたが、やがて考えることをやめて輝夜を眺め始めた。

「……」

 会話はない。輝夜が寝返りを打った。レーデが白い煙を吐き出す。テトラは眠たげな顔をして、あくびをひとつこぼした。

「輝夜は、私の娘だ」

 レーデがおもむろに口を開いた。テトラは輝夜の寝顔を眺めたまま、それに答える。

「そうなんだろうとは思っていました」

「私は後悔しているんだ」

 テトラは喋らなかった。静かに煙を吐き出したレーデが言葉を次ぐ。

「輝夜を手放したこと、妻と一緒にいられなかったこと、暗夜に手を差し伸べなかったことを」

この文では、視線の推移と何気ない行動を描写しているね。その他にも心理描写とか、背景の描写(風が吹いてきたとか、椅子が軋むとか、お湯が沸いたとかモブキャラの行動とかそんな感じ)をしたりしても間が埋まるよー。

本当は全部上手く組み込めると素晴らしいんだけど、難しいし、シーンによって使い分けることも大事だね。





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