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ヒーロー☆スター  作者: 健兎
一章 新たなる生活
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七話 新生活スタート

『RRRRRRRR…』


目覚まし時計が鳴り響く。


「んあ……」


手探りで枕元を漁って時計を探す。


『RRRRRRR』


何処にもない。

そこでようやく気がつく。

昨日の出来事。


「確か家が襲われて…」


『タイルス』っていう会社に保護されていたんだった。


すっかり目が覚めた僕はゆっくりと布団からでて、部屋を見渡す。

ベッドが四つ、カーテンで仕切られているだけの質素な部屋。病室みたい。

いるのは僕だけ。場所は一番ドアの近く。窓から差し込む光が遠く感じる。何時の間にか目覚まし時計は止まっていた。


「お目覚めかな? 横濱弘星君」


ドアが開き、人が入ってくる。


「! あなたは…」


昨日逃げた先で待っていて、保護してくれた…


「昨日は助けていただきありがとうございました」

頭を下げる。


「あ、いや…、まあ」

彼女は少しだけ困った顔をして、話を進める。


「私は日光 香という者だ。君の保護者代わりとなる。よろしくな」


髪は短め、目は大きめ、服装は特に目立ったものはない。

意外と美人。

でも、保護者代わりって…


「君も知っているとおり、厳しい事を言うけど、両親と叔父さんを失った君には完全に親族がいなくなった」


「……」


そういえばそうか。


「それで君はこれから此処を住居にしてもらい、此処で生活していただきたい。……いいかな? もちろん部屋は別の個室を用意してある」


「…はい」

断ったところで行く当てもない。それに何もわからない今は、こうして何かに頼っていた方がいい。


「…よし!」


時計を見て伸びをする。なんだか秘書みたいな人だ。


「君は無事ヒーローとしての力を目覚めさせたわけだ。君は今日から『タイルス』のヒーローだ。とりあえず登録が9時からだから…、それまでに御飯食べちゃおう!」


彼女の元気に押されて僕は頷く。


「あの…、日光さん…」


「香でいいよ」



「じゃあ…、香さん……、これから、よろしくお願いします」


「おうよ!」


明るい声で彼女はガッツポーズする。


よくわからないままここに入ったけど…、これからいろいろ見て行こうと思う。僕の新生活スタートだ!

そう思うとなんだかテンションが上がってきて、僕は軽い足取りで香さんの後を着いて行った。






……でも、何か忘れている?



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