五話 失う出会い 下
「白木……」
久しぶりに会った友人は、以前と変わらず、戦士だった。
「この先に仲間の車を読んであるわ。今すぐそこまで行って、「待てよ」
言葉を遮る。歩き始めた白木の腕をしっかり掴む。
「あの時と違って力が無いわけじゃあない。確かにまだ不安定ではあるが、役には立つはずだ」
二年前みたいにただ任せるだけの自分が嫌だった。今度こそ逃げずに立ち向かう。
「だから…」
白木の前に立つ。
「任せろ」
「…任せろ?」
白木の顔が歪む。
「あなたは確かに力を得た。でもまだ未熟。それにあなたが奴の狙いなの」
怒りとも、悲しみともいえる顔。
「それにこいつ、相当強い」
向こうも再び攻撃に備える。
「だからお願い、逃げて」
その気迫に完全に…、
「戻ってくるか? 必ず」
負けてしまった。
「ええ」
「絶対?」
「絶対。だから…、信じて」
白木は微笑む。その笑顔に何も言えなくなってしまい、
「……わかった」
走り出す。
「……さて、」
敵の、白木の姿が消える。確か瞬間移動の力を持っていたはず。
「?? …!!」
姿を探していたら首に激痛が走る。視線にはいったのは、
脚。 蹴り。 白木。 敵。
「@@@@!!!」
声にならない声を出し、白木の脚を掴む。
「@!」
兎に角炎を出して脚を焼く。
「!!! ……んの!!」
不安定な体制のまま瞬間移動。
「……この野郎」
白木が服の中から取り出したものは、ナイフ。
「……物の瞬間移動も鍛えておくんだったな…」
そう言いつつナイフを両手に一本ずつしっかりと握り、瞬間移動。
敵の背後に回り、うなじを狙う。
しかしナイフは厚い炎の壁に遮られる。
「…じゃあこれで、どうだ!!」
男の周りを連続で瞬間移動する。惑わすためだ。
「!?」
驚いたのは白木の方。男は全身を光らせて大量の炎を放つ。
「……ちっっ!」
炎に包まれていく。
遅くなりました。




