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ヒーロー☆スター  作者: 健兎
二章 魔女と翼
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二十四話 迷宮②


今回、長身キャラが出たりしますが背の高い人ってそれだけで偉大に見えますよねー………………………(泣)




神崎を捜してだいぶ経つ。イライラより焦りが募る。どこまで行っても狭い路地と似たようなデザインの住宅。しかもこの住宅、あくまで壁の役割を果たしていて、中には入れないし、庭を通過することもできない。


さらに角を曲がり、そこで身を隠す。


(誰かいる…?)


なんとなくだが気配がした。そして聞こえる足音。


(! …さっきの男か?)


待機中にある程度能力を発動させておく。グレーの光が鎧のように体を覆う。練習により、多少の能力発動は楽にできるようになった。最もそこにも発動条件たる『感情』は必要で、現在は『緊張』をベースに能力を発動させている。


足音が大きくなる。誰かが近づいて来る。


(飛び出してみるか…? それとも待つか…?)


考えている間にも近づいて来る誰か。何やら影が見えてきて、そして、


(…止まった? …ばれたか!? …いや、影が消えている!!)


どうしようか考えている間に、何か気配を感じる。


(…後ろ!)


何かが近づいて来る感じがする。後ろから。


「くっ!」


迷っている暇はなく、後ろを振り返らずに走る。


!!


背後に衝撃が走る。転がるように避難し、後ろを振り返ると、


「…槍?」


長さ50㎝、直径10㎝程の片側の先が円錐状に尖った木製の槍のようなものが地面に突き刺さっている。


「…避けたか」


その槍の更に奥、誰かが近づいて来る。今度こそその全貌が見える。


「はろー。社長と秘書の息子さんの横濱弘星君。今日の本命は君じゃなかったけどまあ何かの縁ってやつなのかな。実力…見せてよ」


「…………」


背が高かった。1m80、いや、90㎝程はありそうな男が現れる。とりあえず中原では比較対象うんぬん以前の問題。の割には言えた義理ではないが割りと童顔。そして肩から腰にかけて体を斜めに伝う皮素材。それは後ろの大きな筒に繋がっており、その中にあるのは目の前にある槍と同じもの。しかも大量。


「しかしカッコいいなー。グレーとは言え体が光るのは。見た目に変化があるのは憧れるなー」


堅さが全くない喋りでこっちに歩み寄る。


「……誰?」


「ホントはこっちにはこの迷宮を創ったやつを勧誘しに来て、あとは追加で入った時にはぐれた部下を捜しにーーー……名前? …そうだな…」


首を捻りニヤリと笑う。


「…勝ったら教えてあげる。そうした方がやる気でるんじゃ?」


「!」


目つきが、姿勢が、空気が変わる。


後ろの槍の一つに手をかける。手で持ち、紙飛行機を投げるときのような構えをし、


(…?)


投げる。


彼の腕から放たれた槍はそのまま弘星のところに向かう。


しかし、



「!!?」


弘星の横を、風が突き抜ける。ゆっくりと背後を振り返り、恐怖を感じる。


「…こんな感じ。次はもっと手加減するよ」


槍が、目で追えない早さで背後の壁に突き刺さる。



「…………」


一歩踏み出すごとに汗が垂れる。


(……重い)


壁と化した住宅に渡辺を置いて、隣に座る。


(…………)


神崎のいるところからはだいぶ離れた。つまり、孤立。


(…逆にこっちの方が不安になるよな……)


そしてこの閉塞感の中、中原の心も、


(あー! もう! やめろやめろ考えるな!!)


首を振り思いを消す。


(…とりあえず動かなきゃな…)


立ち上がり、自分より体の大きい渡辺を見る。


(…というか起きないけど大丈夫なのか? あんまり動かさない方がいいのかな…)


と、


「!!?」


(な、なんの音!!?)


何かが壁に当たったような音が近くでし、小さい体全体に驚きが広がる。


さらに、



「ぎゃーーーー!!!?」



正面の曲り角から一人の少年がハイスピードで飛び出し、目の前の住宅に衝突する。先程と同じ衝撃がより至近距離で起こる。


少年はよろよろと立ち上がる。そして、飛び出してきたわけではない事がわかる。満身創痍。身体中に打ち身や出血などが見え、見るからにボロボロである。そして少年は右手にあった黒い何かを両手で持って飛び出してき、飛ばされて来た方に向ける。L字型の曲がった部分に手を掛ける。



そして、



再び少年が壁に突き刺さる。



少年より高い何かが飛んできて、もろ少年にぶつかった。


「!!? !!?」


少年は今度こそ倒れた。


「…ーふう」


立っていたのは後から来た人だった。制服…、同じ学校の一つ上の学年の人だった。


「……というかこいつ…何者?」


「…翼とか捜しているとか言っていたけど完璧にダウンしちゃったしねー…。どーするのこれ?」


もう一人、同じ学校の一つ上の学年の女子が出てくる。


「………ん?」


二人がこっちの方を向く。







登場人物紹介


NO.013

壁寺 定

カベテラサダメ

重力減少

タイルス活動課

178

18

冬→春

梅雨

夜行性。完徹常習犯。



NO.014

三神 常松

ミカミツネマツ

経験値大

タイルス活動課

173

21

パソコン

戦闘

メガネで痩せ型の典型インテリ。しかし運動能力は高い。



能力辞典


5 重力減少


自分、または指定した位置の重力を軽減、消失する事ができる。体への負担は無い。


所持者、壁寺定


6 経験値大


経験した事をすぐに会得できる能力。見るだけで会得できたり、ある程度の経験を積む必要があったりだと条件は様々。







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