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歌の者達〜概要〜
――歌が、響く。
謎に包まれた歌い手。
伝説として語られるアイドル。
酒場を渡り歩く吟遊詩人。
そして、この野郎って感じのメスガキアイドル。
歌う者たちは、皆ちがう。
歩んできた道も、背負っているものも。
地道な研鑽の果てに声を得た者。
生まれながら、特別な力を宿した者。
声の色も、形も、同じではない。
力強く、胸を打つ声。
透き通り、空気に溶ける声。
包み込むように、人を赦す声。
いたずらに心を掻き回す、小悪魔の声。
――だが、共通していることが一つある。
彼女たち、あるいは彼らの歌は、確かに人の心に触れる。
ある者は、理由もわからぬまま涙を流し。
ある者は、ふと顔を上げ、笑みを浮かべる。
歌を聴く者の反応もまた、ひとつではない。
感動。
驚愕。
畏怖。
熱狂。
ここに描かれるのは、歌う者たちと、
その歌に心を揺らされた人々のほんの一幕にすぎない。
――だが、その一幕が人生を変えることもある。




