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トラック野郎に恋して…

久し振りの投稿ですが、読んで下さい。

まだ、続きますm(__)m

宏がカスミに会いに行ってから一ヶ月が過ぎた。あれから、カスミは順調に仕事をしている様だった。シングルの発売日が決まったらしく、マスコミに取り上げられていた。だが、連絡は一度もないし、写真週刊誌の話が出ることもなかった。宏は、香の店に向かった。そろそろ返事をしないといけないと思うが、まだ迷っていた。カスミの気持ちが、本気なのは良く分かったし、宏も半端な気持ちじゃないのは確かだ。が、しかし、香のことも気になる。気まずくなると思い、しばらく連絡していない。香も宏が、そのうち来ると思って連絡をして来ない。長い付き合いだけに、宏の行動パターンや性格等はお見通しだ。

「いらっしゃいませ!」

相変わらずドアを開けると同時に声がする。

「よぉ、遊び人!元気か!?」

香が、笑いながら言う。

「誰が遊び人だよ!失礼なヤツだな。」

「どうだかね。」

「知らないヤツが聞いたら本気にするだろ。」

「それもそうね、はい、どーぞ。」

宏は一口飲んでから、

「あのさ、この前の返事なんだけど…」

「けど、何?」

「例えばさ、俺を好きな女の子がいてそれが有名人とかだったら、俺はその子のことを本気になってもいいのかな?」

「何よ、それ。どういうこと?そんな女の子、いたの?」

「うん、まぁ…」

「ホントに!?」

香が目を丸くして言った。ちょうどさっき五人の客が入って来て、今はボックス席で店の女の子と騒いでいる。

「香だから言うけど、言うなよ、絶対に!!」

「分かってるわよ、言わないわよ。で、誰なのよ一体?」

「カスミって知ってるだろ?彼女なんだけど…」

「うっそ!?マジで!?信じらんないんだけど…」

香の顔は、ビックリマークだらけだ。

「だから、どうしていいものかと思って…」

「で、私にどうしろって?私、一応ヒロに告ってるんだけど。」

ムッとしている。でも、本気で怒ってはいない。

「それは分かってる。けどさぁ、どうしていいか正直分からないんだ。香から言われた時だって、実際嬉しかったし、上手く付き合っていけるだろうなと思ったよ。お互いを知ってるし。でも、彼女のことも気になるし…」

「はい、はい、もう少し返事は待っててあげるから、ゆっくり考えて。悩める中年!」

言って、クスッと笑った。

「中年は、ないだろ、香。」

「まぁ、結論を出すのは自分だってことぐらいは、ヒロも分かってるんでしょ?」

「もちろん、分かってる。」

「それなら、私は別に急がせるつもりはないからさ、ヒロの納得出来た時に返事を聞かせてね。」

「あぁ、分かった。」

「もし、私のほうがダメでも今の関係がなくなることはないからさ、安心して。私は、そんなことぐらいじゃ凹まないから。」

香は、はにかむ様に笑った。

「うん。じゃあ、今日のところは帰るわ。」

「あら?もう帰るの?じゃあ、思い切り悩めよ!」

香は、ニコニコしている。宏は香の、ありがとうございましたぁ、と言う声を背にしながら店を出た。軽く手を挙げながら。宏は、その後半月考えていたが、結論を出せずにいた。そんな時に、仕事でトラックを走らせて、途中コンビニに入った。すると、スポーツ新聞の見出しが目に入った。

『カスミ!恋人現る!?』

宏は、思わず手に取った。週刊誌にも写真付きで載っていた。宏は、その二つと缶コーヒーを買いトラックに戻った。記事を読んでみると、宏とは違う男に肩を抱かれる様な感じで、写っていた。誰だ?コイツわ?と、思いながらヤキモチを妬いている自分が、情けないと思った。週刊誌には、その男の話が載っていた。

『まぁ、彼女は親しい友人の一人ですよ。』

どちらともとれる、あいまいな決まり文句だった。

その頃カスミは、社長の遠藤に呼ばれていた。マネージャーも一緒だった。

「カスミ、またやってくれたな!?」

週刊誌を机の上に置いた。カスミは、手にとると愕然とした。先日、打ち合わせを兼ねて食事をした時のもので、マネージャーも一緒だった事もあり、勧められるままについ飲み過ぎてしまい、酔った時のものだった。マネージャーが、一足遅れて出て来たので、これには写っていない。

「これは、この前の打ち合わせの時の…」

さえぎるように遠藤が、

「わかってる。詳しい事は、マネージャーから聞いた。しかしなぁ…」

「何か?」

「記事になってる男のコメントだよ。どちらともとれる言い方をしやがって。そのせいで、マスコミ連中から会見の予定はあるのか聞かれたが、会見するつもりはない。だんまりを決め込むからな。」

「はい…」

カスミは、宏が見ていない事を祈るばかりだった。

宏は、確かめようがなかった。東京の予定が今のところ入っていない。あれから、十日程過ぎていた。宏は香の店に行った。女の目から見てどう思うかを聞くために。

「何、暗い顔してんのよ!?元気だせぇ、ヒロ!」

「わかってて言うか?香!」

「まぁね、心中お察ししますって感じかな!?」

「それで、聞きたいんだけどさぁ、女の目から見てどう思う?」

「そうねぇ…ぶっちゃけ何とも言えないわね。」

「だよなぁ…」

「でも、私としたらヒロが振り向いてくれるかなって、少し期待してるけどね、フフフ」

「まぁ、それはもうちょっと待っててくれよ。」

「わかってるって。」

笑いながら、香は言った。宏は、歩いて帰りながら思っていた。

《やっぱり、所詮は手の届かない女の子なのかな…まぁ、住む世界が違うし、周りにはいい男が山ほどいるからな。無理もないわな、口説き落とそうとする男は、いくらでもいるよなぁ…》

そんな事を考えながら、歩いて帰った。

カスミは、仕事先に行く度に声を掛けられることが多くなった。正直、仕事に行くのが嫌になっていた。とにかく、誘いは全て断り宏の事だけを想っていた。たとえ、何ヶ月と音信不通でも…カスミは今まで、ここまで相手の事を一途に想った事がなかった。何故こんなに、一途になるのか自分でもわからなかった。あれから、十日程過ぎていた。宏は香の店に行った。女の目から見てどう思うかを聞くために。

「何、暗い顔してんのよ!?元気だせぇ、ヒロ!」

「わかってて言うか?香!」

「まぁね、心中お察ししますって感じかな!?」

「それで、聞きたいんだけどさぁ、女の目から見てどう思う?」

「そうねぇ…ぶっちゃけ何とも言えないわね。」

「だよなぁ…」

「でも、私としたらヒロが振り向いてくれるかなって、少し期待してるけどね、フフフ」

「まぁ、それはもうちょっと待っててくれよ。」

「わかってるって。」

笑いながら、香は言った。宏は、歩いて帰りながら思っていた。

《やっぱり、所詮は手の届かない女の子なのかな…まぁ、住む世界が違うし、周りにはいい男が山ほどいるからな。無理もないわな、口説き落とそうとする男は、いくらでもいるよなぁ…》

そんな事を考えながら、歩いて帰った。

カスミは、仕事先に行く度に声を掛けられることが多くなった。正直、仕事に行くのが嫌になっていた。とにかく、誘いは全て断り宏の事だけを想っていた。たとえ、何ヶ月と音信不通でも…カスミは今まで、ここまで相手の事を一途に想った事がなかった。何故こんなに、一途になるのか自分でもわからなかった。あれから、十日程過ぎていた。宏は香の店に行った。女の目から見てどう思うかを聞くために。

「何、暗い顔してんのよ!?元気だせぇ、ヒロ!」

「わかってて言うか?香!」

「まぁね、心中お察ししますって感じかな!?」

「それで、聞きたいんだけどさぁ、女の目から見てどう思う?」

「そうねぇ…ぶっちゃけ何とも言えないわね。」

「だよなぁ…」

「でも、私としたらヒロが振り向いてくれるかなって、少し期待してるけどね、フフフ」

「まぁ、それはもうちょっと待っててくれよ。」

「わかってるって。」

笑いながら、香は言った。宏は、歩いて帰りながら思っていた。

《やっぱり、所詮は手の届かない女の子なのかな…まぁ、住む世界が違うし、周りにはいい男が山ほどいるからな。無理もないわな、口説き落とそうとする男は、いくらでもいるよなぁ…》

そんな事を考えながら、歩いて帰った。

カスミは、仕事先に行く度に声を掛けられることが多くなった。正直、仕事に行くのが嫌になっていた。とにかく、誘いは全て断り宏の事だけを想っていた。たとえ、何ヶ月と音信不通でも…カスミは今まで、ここまで相手の事を一途に想った事がなかった。何故こんなに、一途になるのか自分でもわからなかった。

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