タイトル詐欺に集客効果はあるのか
ユーチューブで最近、山田なんとかさんという方の動画をいくつか観ました。
漫画家さんらしく、おじさんなのですが、画像検索したら意外に(失礼)かわいい絵がいっぱい出てきて、動画でのイメージと違ってびっくりしました。
私がその方の動画を観たのは(というか車を運転しながら『聞いた』のですが)、タイトルを見て『ンッ?』っと思ったからでした。
『山下◯郎はどうして老害になったのか』
『◯'zというユニットはなぜあんなにクソダサいのか』
みたいなタイトルの動画が『あなたへのおすすめ動画』として出てきたんですね。正しいタイトルは微妙に違いますが、悪口を言ってる動画だよみたいなニュアンスは一緒です。
私は『なんか嫌な感じの動画みたいだな』と思い、しばらくそれを開かずにいました。するとそのうちおすすめ動画として出てこなくなったんです。
出てこなくなると、気になり出しました。
あれってどんな動画だったんだろう?
自分から『山◯達郎』『老害』とかワードに入れて、検索して捜し出し、遂に視聴しました。
全然悪いこと言ってないんですよね。
B'◯のほうも観ましたが、こちらもむしろB'◯を褒めてばっかり。
昭和の学生運動の頃はカッコよかった『知性的なもの』がやがてバカにされる対象に変化し、『バカに見せかけたもの』や『しらけたもの』がもてはやされるようになるみたいな時代論みたいなものも交えて面白いお話がされていました。
◯下達郎論みたいなほうも、『暗い時代の空気に反してアメリカ的商業的な明るいポップをあえて歌ったことの意義』みたいな感じで、こちらも肯定的で面白いお話が聞けました。
でもこれってタイトル詐欺ですよね?
なろうでも、何かをクソミソにけなしてるようなタイトルで釣って、読んでみたらむしろその何かをめっちゃ肯定してるみたいな作品に出会うことがあります。
こういうのって集客効果はあるのでしょうか。
むしろなろうでは『タイトルとあらすじでどういう内容なのか正しくわかるようにする』というのがセオリーとされているように思います。
タイトル詐欺はいわばその真逆。
読んでみたら『全然違うじゃないか!』ってなるわけですから。
私は『あっ、騙された(笑)! そう来たか〜』と楽しめるほうなんですが、一般的にはどうなるんだろう、と気になりました。
あなたはタイトル詐欺ってどう思いますか?
悪口を言ってる作品だと思って読んだら、肯定的な内容だったら?
騙されて笑う? それとも『読んで損した』って思う?