59までの主要メンバー紹介と備忘録_挿絵有
20250705 挿絵追加
■ラビット商会メンバー
◇オキタ<No image>
本作の主人公。種族はヒト。帝国軍のエースパイロットだったが退役した後に傭兵ギルドに加入。加入後はハイデマリーに雇われ、現在はラビット商会専属のTSFパイロットとして日々を謳歌している。コールサインは”ラビット2”
階級は中尉。搭乗機は再誕計画で受領したセクレトの試作第11世代TSFデスペラード。
現在の帝国でΑΩを唯一個人で使用した人物として各方面から注目を集める。本人にP.Pの素養は無いとされているが…?※1
1カ月の軟禁生活から解放されたが、周りが予想以上の大事になっていて驚いた。
◇ハイデマリー
銀河を股に掛ける個人貿易会社ラビット商会の若き主。父親がヒト、母親がハーフリングのハーフ・ハーフリング。西の銀河系出身のため訛りが強い。現在2000億クレジットの借金を抱えており頭を痛めている。
ソフトウェアに関しては天才的で、後述する支援AIシズを幼少期に開発した経歴を持つ。
実家は自身を含めて5人兄姉の大家族であり、兄嫁や姉夫は企業や軍、政府要職に就いているエリート一家。※2
帝国の”リスト”に名前が載っているが、本人は気にしないようにしている。
搭乗艦は新造した400m級強襲揚陸艦ラビットⅡ。砲戦能力は同じサイズ帯の駆逐艦では相手にならず、戦艦が相手でも真正面から殴り合えるよう特別に設計された。最大火力は惑星程度なら軽く吹き飛ばす”重粒子圧縮砲verセクレト6.0”こと”アリアドネ”
信じて送り出したオキタが軟禁されたと聞き白目を向いた。取り戻すために頭を悩ませていた所に大物が現れては味方していく流れに正気を失い、もうどうにでもなれとビッグウェーブをノリノリで乗りこなしていた陽の者。
「ウチの心臓もたへんやろ! もうちょい自重せんかい!!」
◇エリー
天才的なパイロットセンスを持ったエルフ。傭兵ギルド所属、階級は中尉。コールサインは”ラビット1”
エルフ特有の第2次成長がまだなので小さいナリをしているが、本人は成人しているため子ども扱いされると怒る。ある傭兵仲間に自分は合法であると豪語したいが、恥ずかしさが勝って伝えられないでいる。
そんな彼女はエルフなら誰でも使えるP.Pを使えず、その理由が理由なだけに周りから疎まれることを仕方ないと諦めてきた根っこが陰の者。※3
今の明るい性格は母星を飛び出して傭兵になり、ハイデマリーやオキタと出会うことで情緒が育っていったため。※4
搭乗機はオークリーの戦いの後に全面改修されたELF-AC06(E) セイバーリング・アンセスター。機体に秘められた隠し機能があるようだが、条件を達成していないため使用することができない。
気になるアイツがやっと帰って来たと思ったのに、顔も見れずに軟禁されたと聞きプッツンした。プッツン後は近衛三席のメルセデスを肉弾戦で圧倒するフィジカルを発揮、慌てたアレンとエレンに取り押さえられた。
「もうボクから離れるの禁止! 禁止ったら禁止!!」
◇リターナ・ベル
傭兵ギルド所属、階級は中尉。コールサインは”ラビット3”
種族はヒト、B.M.I強化手術済み。搭乗機は第10世代共和国製VTSFをセクレトのテクノロジーで改修したヴェルニス・パイロットライン。
住んでいたコロニーを喪失した幼少期のヴォイド大規模侵攻時と、惑星オークリー戦後の2度に渡って命を救ってくれたオキタへの高感度が天井知らずとなり、ラビット商会所属と同時にオキタの隣に永久就職したと豪語する純潔乙女※5
再誕計画で起きた対ヴォイド戦ではオキタの僚機を務め、戦闘中盤までΑΩによって増幅された未来予測の力を使いヴォイドを撃墜し続けた。
しかし全機能を開放したB.M.I-Linkを前に体力が足らず途中離脱。離脱中に見たヴィジョンからオキタを逃がす様に叫んだようだが、後でそのことを聞かれた本人はその発言を覚えていなかった。
バレンシア星系帰還後は役立たずな自分のせいでオキタが軟禁されたと塞ぎ込んでいたが、プッツンしたエリーに『デカイ胸してるくせに!』『こんな脂肪の何が良いんだ!』『こんなのぶら下げて誘惑してたんだろ!』など罵倒されながら自己主張の激しい胸部装甲を往復ビンタされることで自己肯定感が復活。
お返しにと薄めの胸部装甲板をタップして戦力差を分からせた後、搭乗機に乗り込む寸前でメルセデスに取り押さえられた。
「護衛は任せて。寝る時も真横にいる」
◇アレン&エレン
エルフ軍に入らず、かといって傭兵にもならずハイデマリーに直接雇われている双子。ラビットの通信と索敵担当。他人のことを○○氏と癖のある呼び方をする。
エルフの支配星系を飛び出してきたエリーの保護者。手のかかる妹分に運命の相手が現れたような気がしてならないが、その行く末がどうなるか後方保護者面で眺めている。
P.Pと呼ばれる超能力を使いこなす。その気になれば、手を翳すだけでパワードスーツを中身ごと圧壊させるほど強力な力を操ることもできるが、疲れるので積極的に使おうとはしない。
オキタが軟禁されたと聞いた二人は腹を抱えて笑った。散々笑った後は薄ら笑いを浮かべながら古巣に電話をかけ、実力行使已む無しの態勢を整えようとするくらいには脳を焼かれてしまっている。
「オキタ氏、ちょっとお話が」
「エリーの事なんですがね?」
◇アンドー
ラビットのメカニック担当。種族はヒト。それほど歳も取ってないのに一人称は儂の似非ジジイ。シズの義体からVSF,TSF,ELFシリーズの整備までこなせるなど機械に強い。
ラビットⅡから各人の搭乗機まで整備しているためとても忙しい生活を送っている。
ラビット商会に流れ着く前に色々経験していたせいか、色々と覚悟ガンギマリな中年。実年齢は兎も角見た目だけはラビット商会の中でも年長者に見えるため、メンバーから色々と相談される精神的な支柱である。それでも普段はただのスケベな中年。
オキタが軟禁されたと聞いた時には、周囲の反応から軟禁中よりも解放された後のことが心配になった。綺麗処に囲まれて色々とやり辛そうなオキタを見兼ねて、純粋な親切心からガスヌきに誘おうと考えているが、クレア・セクレトという反り立つ壁を超える必要があることをまだ知らない。※6
「どんな子がいい? 色々リサーチしてるぞ―――っと、誰か来たな。これ見て選んどけ」
◇シズ
ラビットの端末に偏在している支援AI。情操教育で自身をアップデート中。
ラビットクルーのお世話様係から機体整備の手伝いや艦の操舵までありとあらゆる業務をこなすが、現在のAIはある一点に特化する傾向にあるため、シズのようなヒトに近い全機能対応型は旧式にあたる。
実はラビットⅡ建造中にハイデマリーを説き伏せとある機能を搭載した。その機能にハイデマリーは頭を抱えているが、来るべき時にはノリノリでその機能を使うつもりでいる。※7
オキタの軟禁中は情報戦を担当。クレアと共にマスメディアを利用したイメージ作戦を実行した。
■セクレト・グループ(帝国三大企業の一つ)
◇クレア・セクレト
帝国支配領域の中央を担当するセクレトの専務であり次期総帥候補。
オキタが帝国軍を辞める前から注目していたため、退役したと聞いて直ぐにスカウトを派遣するも既にハイデマリーと契約を終えて旅立った後だった。
諦めきれず再誕計画を隠れ蓑にオキタに近づき、期間限定ではあるが雇い入れることに成功する。当初は骨の髄まで利用しつくしてやるつもりでいたが、開発計画で時間を共にしている間に友情が芽生えていく。いい意味で立場を弁えないオキタに素の自分を見せていることに気付いた時には、友情は恋心に変わっていた。
オキタが軟禁されてから即座に行動を開始、表裏関係なく暴れまわった。
目の前でオキタを連れていかれた時、彼女を見た軍関係者は震えあがったそうな。※8
「逃がしませんわ、貴方だけは」
◇アリアドネ・ヘルガー
ハイデマリーの上から3番目の兄に嫁いできたハーフリング。セクレト造船の社長兼敏腕設計士。武器への造詣が深く、その技術力からアリアドネを無視できなくなくなった帝国は彼女を飼殺すために”ヘルガー”の家名を与えた。
口には出さないが義理の妹であるハイデマリーが可愛くて可愛くて仕方がない。彼女のためならアリアドネは文字通り何でもするだろう。
◇部長
部長。ちょい役。部下想いのイイ人。でもこれ以上は昇進できない
■帝国軍関係
クラウン・クルーガー(第2艦隊司令官)
■帝国情報局
ガーデン中佐(貴族派)
グローリー大佐(中道)
〇ヴォイド
変異異性体。何にでも寄生して取り込み、数を増やしていく宇宙の厄介者。大きさによってクラス別がされており、大きくなるほど武装も強力になっていく。人類にとって不俱戴天の敵。
◎純白の艦隊
消息不明
※1 解剖しても……ええか!?
※2 義理の姉はセクレト造船の社長
※3 エルフはP.Pの発現理由も使い方も熟知しているため
※4 そんなつもりは無かったのに光源氏してるみたいになった
※5 何時でも準備は出来ている
※6 セクレト傘下がそちら方面でも出張っているため通報が飛び出禁になる
※7 ウサギにだって爪はある
※8 ぶっ殺す目つき。優れたP.P使いが暴れたらどうなるかを知らない者はいない




