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JB中華飯店の復興

ミノタウロス島ライブの3日後の正午。

ポトっ、とサラ鍋を落としながら半壊したJB中華飯店の前にいるJB。

「店が無くなっている・・・」

ママ~あの人涙流してるよ。しっ、そっとしておいておやり。

「私の店が・・・ううう」

虎獣人のタイガックスが近寄ってくる。

「JB、行方不明になってたから心配したぜ」

「JB大丈夫か」

ぞくぞくと集まってくる常連客たち。

「JBの中華料理がまた食べたいぜ」

「JBの中華料理の味が忘れられない」

「JBの中華は最高だ」

「JBの中華」

「JBの中華」「JBの中華」

「JBの中華」「JBの中華」「JBの中華」

「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」

「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」

「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」

「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」

「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」

「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」

「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」「中華!」

店の前でのまさかの中華コール大合唱。

「皆さん・・・ありがとう・・・こんなにも私のお店は愛されていたのですね。

 私は負けません!必ず店を再建し、

 皆さんへ私の真心こもった中華をお届けいたします!

 中華フェニーーーーーーーーーーークス!」

俺っちはここにいる常連客同様、JBが作ったチャーハンの味が忘れられない。

JBの中華料理はがっつり冒険者達の胃袋を掴んでいるのだ。

そしてドラロンなどの魔族の胃袋も掴んでいる。

タイガックスのパンチとキックで壊される壁。

瓦礫の山を魔法使いの火魔法で焼却する。

細かくなった瓦礫は特殊なアイテム袋に吸い込まれる。

常連客の冒険者達によりあっと言う間に1日で更地になるJB中華飯店跡地。

お店再建の資金として銀行への借り入れを検討していたJBに朗報が届く。

返済不要の大口の融資の申し入れがあったのだ。ただし、一点だけ条件があった。

それは大口の融資者専用のVIPルームを作ること。

JBは悩んだが1日でも早くお店を開けることが大切と考え条件を飲むことにした。

作業は急ピッチで進められ3日という驚異的神的スピードで完成したのである。

元S級冒険者のJBが魔法を使ったという噂も流れたが

真相はドラロンが手配した魔族の大工達による人知を超えた施工によるものだった。

もちろん約束通り厨房の奥ではあるがVIPルームが設置されている。

合言葉を唱え、VIPルームのドアを開けるとそこには別世界が広がっている。

広いテラスに広大な草原。そしてそれらを囲む高い山脈。

合言葉はチームドラロン。そう、ここはドラロンの工房の2階のテラスである。

なぜ返済不要の大口の融資を申し入れたのかだって?ドラロン曰く

「そこに出来立てのチャーハンがあるからだ」

お金持ちは言うこと違うな~。うらやましいぜ、ロックンロール。

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