45-2.仲間探し
「まず、確認しておきたいことがある。」ロスが切り出す。
「何?」シルヴィアが反応する。
「あなたたち、何ができる?」ロスが尋ねる。
「何って、能力みたいな?」シルヴィアが確認する。
「そう。みんなの適正を知っておけば計画も立てやすい。戦闘、それ以外でできることを教えて。」
ロスは俺たちを見回す。
「まず言い出した私から言う。私は狙撃や索敵が得意。あと、この辺の地形とかはだいたいわかってる。ただ、近接戦は苦手。」ロスが自己紹介する。
「俺は接近戦が得意だな。飛び道具はさっぱりだ。人間より獣殺しが専門だ。」チャックが自己紹介する。
「私は召喚術を使える。魔術は大体得意だ。」シルヴィアが自己紹介する。
「君は?」ロスが俺を見る。
俺は特に何のスペシャリストでもない。魔術は習ったがあんなのできるうちに入らないだろう。九九を覚えてイキっているようなものだ。そうなると何ができるかと訊かれると非常に困る。
「あ、えっと、逃げ足は速いです。あ、あと、御社の潤滑油に…」
「何の話?!」シルヴィアがツッコんだ。
「まあ、誰もが何かに秀でてるわけじゃない。気にするな。」チャックのフォローが心に刺さる。
「チャックの言うとおり。生きてれば特技の一つくらい見つかる。」ロスも頷く。
この中に一人無能がいるなどと言われたらおそらく俺は泣いてしまうだろう。
「まずは、いつもの村の西に別の村がある。そこで協力者を探そう。」ロスが提案する。
「そうだな。だが、なんて言うんだ?反乱軍です!困ってることはありませんか?って言うのか?」チャックが尋ねる。
「確かに。反乱しませんか?って言うの?」シルヴィアも頷く。
「とりあえず行こう。」ロスはチャックを引っ張って外に出た。
「強引だな!」チャックは困惑していた。




