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44.休憩

 「シャルロッテさん?」事務作業をしていると名前を呼ばれた。

「はーい、なんですか?」そう言って声のした方を見る。

そこにはブラントが立っていた。

「なんでここにいるんです?」シャルロッテは彼を睨む。

「話がある。もうすぐ休憩のはずだ。」ブラントは冷静に答える。

「休憩は休む時間です。あなたと喋る時間じゃない。」シャルロッテが窓口を閉めようとしたのでブラントが手で制す。

「例の二人はどうなった?」ブラントは尋ねる。

「知ってどうするんです?そんなこと。」シャルロッテは睨む。

「いや、今の北部侵攻があの二人に関係しているんじゃないかと考えてな。」

「軍すらも動かす大罪人だと?」シャルロッテは煽るように首を傾げる。

「リズバーチ家は元々北部の家系だろ?」

「それ、私に答える意味あります?」

「どうあっても俺に情報は流さないようだな。別に俺は彼らを襲ったりはしない。新たな命令があるまではな。」

「命令されて来たんですか?」

「いいや。こっちは今戦争中だ。たった二人の逃亡犯に人員を割く余裕はない。」

「実を言うと私もシルヴィアたちがどこにいるのか知りません。あなたみたいなのが嗅ぎ回るから変に知るのも良くないですし。」

「そうか。まあいい。荷物を届けてほしくて来たんだが?」

「今から私休憩なので”外で”待っててください。昼過ぎに開けます。」

「いま冬だぞ。」ブラントは少し焦る。

「そうですね。」シャルロッテは冷淡に言い放つ。

「昼食を持って来たと言ったら中で待たせてくれるか?」ブラントは紙袋をチラチラと見せる。

「はぁ…」シャルロッテはため息をついた。

実のところシャルロッテは非常に空腹だった。商人の荷車がスタックしたためそれの対応のため力仕事をしたからだ。仕方なく彼の提案を受け入れることにした。

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